国の絶滅危惧種に指定されているチョウ「シルビアシジミ」の保護を目指し、市民団体のメンバーなどが、宮崎市の大淀川流域で環境の回復に取り組んでいる。

90年代は多く見られたが…減少する絶滅危惧種「シルビアシジミ」

シルビアシジミは、羽の大きさが約1.5センチと小さいチョウで、河川の堤防など草丈の低い草原に生息している。

国の絶滅危惧種に指定されている「シルビアシジミ」
国の絶滅危惧種に指定されている「シルビアシジミ」
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1990年代までは数多く見られたが、2012年から2年にわたって、宮崎河川国道事務所と宮崎昆虫同好会が共同で調査を行った結果、大淀川本流の河川敷では、シルビアシジミが減少していることが分かった。

「大淀川の自然な生態系を回復させたい」という思いから、市民グループなどが10年ほど前から保護活動を続けた結果、シルビアシジミの姿が少しずつ増え始めている。

シルビアシジミの保護活動を行う市民グループら
シルビアシジミの保護活動を行う市民グループら

宮崎大学農学部・西脇亜也 教授:
皆さんの協力を得て、草刈りのタイミングを変えていただいたり、努力をしてくれたおかげかと思いますが、ことしの春はたくさん飛んでいる状況なので、このままいけば、県内有数のシルビアシジミの生息地になると期待しています

宮崎大学農学部・西脇亜也教授
宮崎大学農学部・西脇亜也教授

保護活動を行っている団体は、幼虫の餌となるミヤコグサを増やすなどして、シルビアシジミの生息域を増やしていきたいとしている。

(テレビ宮崎)

テレビ宮崎
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