私がお伝えしたいのは、「内閣人事局がショート動画に挑戦」です。
減少する国家公務員の志望者増加を狙い内閣人事局がつくったショート動画がきょう3本公開されました。初の試みとなります。
しかし、「ショート動画」と言いながらもどれも1分から4分と比較的長尺。担当者は「これ以上切れなかった」と悩みを明かします。
ポイントはこちら。「霞が関流初のショート動画に苦闘」注目です。
【注目ポイント:記者解説】
内閣人事局がショート動画を活用した背景には、国家公務員志望者の減少があります。志望者を増やすために、若者に人気のあるTikTokなど尺の短い「ショート動画」を活用することで、学生などに国家公務員の仕事を理解してもらう狙いがあります。
これまでも内閣人事局はYoutubeチャンネルでも動画をあげていましたが18分超と長尺、さらには役者を使いドラマ仕立てにしたことが、学生からは「役者を使っていて、フェイクみたいで寒い」と不評だったといいます。
そのため役者ではなく、実際の国家公務員を出演させ、「勤務時間が長い」などの悪いイメージを払拭すべく、「国家公務員のリアルな姿」を知ってもらうよう心がけたとのことです。
一報、今回公開した3本のショート動画は「1分18秒」「3分38秒」「4分25秒」。TikTokの動画は、長くても数十秒で、「ショート動画なのにショートではない」との指摘に対して、担当者は「これ以上どこを切っていいかわからないというところまで切った」と悩みを明かしました。今後、数十秒程度のショート動画の作製も検討中だとしています。
どうすれば若者に「刺さる」か。霞が関の人材確保に向けた試行錯誤が続いています。
(フジテレビ政治部 長島 理紗)