ウクライナ情勢をめぐり日本政府が国外追放にしたロシアの外交官ら8人が、きょう正午すぎ、日本を出国した。

国外追放となったのはロシア大使館の外交官とロシア通商代表部の職員合わせて8人で、家族などの関係者と一緒に、きょう正午すぎ、政府専用機に乗り、羽田空港から出発した。関係者によりますと、8人は日本国内で、主に情報収集を担当し、ロシアの情報機関の諜報員など警察当局がマークしている人物も含まれているという。

ロシア大使館では、けさ出国する家族などがバスに乗り込む際に、大使館の関係者と抱き合う姿が見られ出発の際には音楽も流された。日本が複数の外交官ら一斉に国外に追放するのは極めて異例。

一方、ロシア外交官らの出国について、磯崎官房副長官は、きょう午前の記者会見で「事柄の性質上、答えを差し控えたい」と述べた。

またロシア側が対抗措置をとる可能性について質問されたのに対し「引き続きロシアにおける邦人保護、企業活動の保護に万全を期していく」と述べるにとどめた。

社会部
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