ランドセルを探す活動、略して「ラン活」。入学式を終えたばかりだと思っているが、実は早くも来年度の新1年生向けのラン活が加熱している。いま人気のランドセルを取材した。

人気の色は? 定番の黒や赤以外にも

札幌市内の百貨店には、早くも来年度入学のランドセルコーナーが開設されている。

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売り場では50色ほどを展開し、価格は主に4万円から7万円だ。

来年度の1年生:
これもいい!ピンクとか赤がほしい

来年度の1年生:
薄いピンクがいい

ひと際、目を引くのがランドセルの色の豊富さだ。

東京のIT企業が行ったアンケートによると、男の子の一番人気は黒が56%、続いてネイビーが21%、青が9%。女の子の一番人気は紫で29%、続いて赤が28%、ピンクが23%となっている。

母親(30代):
おじいちゃん、おばあちゃんが全額出してくれるから、好きなものだったら値段はいくらでもいいかなと思ってます

予算は男女ともに5万円未満、続いて6万円未満が多かった。この日、百貨店の売り場には1時間で5組の親子が訪れた。

早まる購入のタイミング ピークはGW

同じ日、札幌市中央区のビルの一室では、山形県のかばんメーカーによるランドセルの展示会が行われていた。会場は親子連れで大盛況だ。

カバンのフジタ スタッフ:
虹色に色が変わる特殊な反射材を使っています

こちらのメーカーは約50色を扱っていて、価格帯は5万円から10万円。新型コロナ対策で1時間11組の予約制とした。

お気に入りを選び、購入するタイミングも早まっているようだ。

母親(30代):
インターネットで「幼稚園の年中の年明けくらいから準備して、春に展示会」というスケジュールを見て来ました

父親(30代):
妻と祖母に1年前から準備するんだよって言われて、焦ってきょう予約しました

かつての購入時期は入学前の秋から冬が定番だった。しかし、最近ではゴールデンウィークが「ラン活」のピークに。年々、早まる理由は?

自宅で試着できるサービス&アプリも登場

ランドセル工業会 林州代 会長:
昔は黒と赤のランドセルで賄えたんですけど、今は色の種類もありますし、デザインも豊富。人気のものから完売になります。再生産しようとすると、入学前には間に合いません

色やデザインが増えたことで、1モデル当たりの生産量が少なくなり、欲しいモデルを手に入れるためには早く動かざるを得なくなっているのだ。

そして、最近ではこんなサービスも。

安野陽介 ディレクター:
売り場に行かずに、ランドセルを配送してもらい試着できるサービスもあるんです

ハシモト 広報 橋本和加代さん:
なかなかお店に来られないという方ですとか、新型コロナウイルスの感染に不安を感じられるお客様も増えていましたので、このようなサービスを始めました

コロナ禍でランドセルのレンタルサービスが、自宅でできる「ラン活」として注目されている。

さらに手軽な「ラン活」として、ランドセル試着アプリも登場。様々な色のランドセルを試着することができる。

6年間背負う大切なランドセル、便利なサービスを利用しながらお気に入りを選びたい。

(北海道文化放送)

北海道文化放送
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