「ダイソン並みの吸引力が必要」とSNSで大バスりしている”飲む”ヨーグルトが福島県にある。それが、県民には「会津のべこの乳」でおなじみの会津中央乳業の「会津の雪 ソフトクリーミィヨーグルト」 クリーミィとあるが、まったくクリーミーな固さではなかった。
”飲めない”ヨーグルト
高校時代によく飲んでいたという、会津地方出身の福島テレビ・菅家ひかるアナウンサ―も久しぶりに飲んでみたが…「こんなに出なかった?」と言うほど吸っても出てこない。
この記事の画像(11枚)SNSでは「よく振ってもダイソン並みの吸引力が必要」とのコメントも。中身はどうなっているのか、皿に出してみると…自立するほど、しっかりしたヨーグルトが。
ストローで吸える限界?
なぜこんなに固いのか、会津中央乳業に聞いてみた。
普通の飲むヨーグルトは飲みやすくするために発酵が浅いのですが、ストローで飲める限界の固さまで発酵しています
40年以上愛される味
1981年に、会津の牛乳で飲むヨーグルトを作ろうと「ソフトクリーミィヨーグルト」は誕生。会津地方の高校や工場の自動販売機で販売されていた。いまでは、福島県内のほどんどのスーパーで販売されるようになった。
エモい…SNSで大バスり
いまや成城石井でも販売されているという、この商品。当時の高校生たちが大人になりSNSで発信。それで知名度が上がったのではと会津中央乳業はいう。牛乳の消費が落ちるなかでも、右肩上がりで消費が伸びているそうだ。
ちなみに、こんなに固いのに何が“クリーミィ”かと言うと、その味にあった。マイルドで、「生クリームに近い」という人もいる。
他にもある!人気の飲むヨーグルト
Twitterで、福島のご当地飲むヨーグルトでどれが好きかアンケートを実施。結果は以下の通り。
1位 酪王 生乳たっぷり飲むヨーグルト
2位 会津の雪ソフトクリーミィヨーグルト
3位 モーニング 飲むヨーグルト
4位 木村プラント 飲むヨーグルト
福島県民はヨーグルトが大好き
ご当地ヨーグルトも充実している福島県。家計調査で福島市は、県庁所在地・政令指定都市の中で「ヨーグルトの購入金額」が1位だった。(2020年~2022年)
発酵学の第一人者である小泉武夫氏に、なぜ福島市が全国1位なのか聞いてみると「福島県内の乳業各社の努力」という回答がかえってきた。また「夏が暑いので、冷たく酸味のあるものが好まれる」「フルーツとの相性が良い。地元産の果物と食べているのでは」との見解を示してくれた。
酷暑はヨーグルトで乗り切る
福島テレビの斎藤恭紀気象予報士は、2023年は「ウルトラ猛暑」になると予報する。そんな夏は「ヨーグルトがオススメ」だと管理栄養士・田村佳奈美さんはいう。ヨーグルトで善玉菌を補うことで、体の免疫が上がり体全体に良い効果がきたいできるそうだ。
また、東京都健康長寿医療センター研究所によると、熱中症に強い体を作るのにもヨーグルトが一役買ってくれるという。運動後に飲むヨーグルトを飲むと、たんぱく質の効果で暑さに強い体をつくることができるそう。
お気に入りの味を探しながら、夏に負けない体を作る。ことしの夏はヨーグルトを楽しんでみてはいかがだろうか?
(福島テレビ)