立憲民主党と国民民主党は、夏の参院選で、「民主党」という同じ略称を使用することを検討しており、対立が広がっている。

国民民主党の榛葉賀津也幹事長は15日の会見で、「我々はずっと略称は民主だ。非常に残念だ」と立憲民主党を批判した。榛葉幹事長は会見で、「国会内の参院の会派の略称は、立憲民主党は昔も今も立憲。我々は民主だ」などと主張した。さらに、「公党が国会内でも選挙でも、ずっと民主という略称を使ってきたのに、(野党)第一党がかぶせてきた」として、「非常に残念だし、不可思議だ」と強い不快感を示した。

一方、立憲民主党の泉健太代表は15日の会見で、国民が「民主党」の略称を使うことについて、「我々に投票しようと意図した人の票が、まったく違う政党に行ってしまうことがあってはいけない」と述べ、国民側をけん制した。

両党の略称を振り返ると、2017年の衆院選では、立憲が「民主党」。2019年の参院選では、立憲が「りっけん」、国民が「民主党」。2021年の衆院選では、立憲・国民ともに略称「民主党」を総務省に届け出た。

この衆院選の比例で「民主党」と書かれた票は362万票を超え、有効票の割合に応じて案文された結果、立憲に295万票余り、国民に66万票あまりが割り振られた。このため、夏の参院選での略称使用を巡り、立憲・国民の幹事長が協議を続けたが、結論の出ないまま協議は決裂した。

両党は、参院選に向けて4月中にも総務省に略称を届け出る見通しで、「民主党」を巡る駆け引きが続きそうだ。