2022年11月に開幕するカタールW杯。この“4年に一度の祭典”に日本は7大会連続の出場を決めた。

迫るカタールW杯に向け、世界最高峰のリーグで活躍する選手たちが日本代表に集結。そんな実力派そろいのメンバーの中、ひときわ輝きを放つのが、伊東純也選手だ。

4月17日放送の「ジャンクSPORTS」(フジテレビ系)では、伊東選手のすごさを元日本代表の大久保嘉人さん、松井大輔さんらが解説した。

勝負のカギは「戦術:伊東純也」

現在、KRCヘンクに所属する伊東選手は、ベルギーリーグでベストイレブンに選ばれるなど、その実力を遺憾なく発揮している。

W杯出場をかけたアジア最終予選でも大活躍し、ピッチ上の“誰よりも速い”と言っても過言ではない「スピード」を武器に躍動。その速さ故に“イナズマ純也”と異名までついた。

まさにイナズマのごとく異次元の速さで敵を翻弄し、ゴールを量産。日本代表の新エースとしてチームの勝利に貢献した。

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そんな伊東選手のすごさについて松井さんは「完全に今は日本代表の中心。伊東選手をどう生かすかで勝敗が決まる」ため、“戦術:伊東純也”となるほど、生かし方がカギになるという。

今や日本代表に欠かせない存在の伊東選手。その理由は彼が出場しているかどうかで勝敗が決まっているから。

アジア最終予選を見ていくと、早めに交代したオマーン戦と出場停止で出られなかったサウジアラビア戦は敗退。逆に出場して活躍していた試合はすべて日本代表が勝利している。

さらに松井さんは「もちろん他の選手も頑張っていますが、最終予選はチャンスメイクからフィニッシュまで完全に伊東選手中心」と絶賛。

じゅんいちダビッドソンも「最終予選も負け越しでスタートしているので、伊東選手がいなかったら本当にやばかった。救世主」と熱弁する。

この最終予選で伊東選手は、日本代表歴代最高(タイ記録)の4試合連続ゴールという記録を打ち立てた。

この偉業に大久保さんも「決定力がすごい。W杯予選4試合連続ゴール、代表戦は8試合ゴールしていて全勝しているので、いないとダメ。だから“戦術:伊東”なんです。2月のサウジアラビア戦は強さとコース共に完璧であれがすごかった」と感心。

サウジアラビア戦で長友佑都選手のパスから決めたミドルシュートを番組MCの浜田雅功さんが「たまたまじゃないの?」と疑問を持つが、大久保さんは「浮き球なのでトラップが難しいんですけど、自分が打ちやすいところに止めてそこから、このシュートの強さ」と映像を見ながら解説する。

注目は「速さ」「クロス」「守備」

伊東選手の最大の特徴は「時速35キロ」と言われる圧巻のスピード。松井さんは「過去に足の速い選手はいたけど、彼は別格」と太鼓判を押す。

伊東選手の速さが分かるのが2021年11月11日のベトナム戦でのプレーだと大久保さんは話す。

「オフサイドになって得点は取り消されたけど、日本の選手は10人で守備していて、伊東選手だけ前にいて、(ボールを受けると)1人で行っちゃう。日本の選手が一生懸命、中まで走るけど、トップスピードになりながら伊東選手はスーパーゴール。味方も中に入らないといけないと思ってダッシュしたらオフサイドになって。でもこれはスーパーゴールでした。1人だけバイクに乗っているようなスピード」

また松井さんは「クロス(ゴール前へのパス)の質がスゴく高い」とスピード以外にも注目ポイントがあるという。

サッカー番組に多数出演するアナウンサーでキャスターの中川絵美里さんは柏レイソル時代の清水エスパル戦(2017年8月13日)を挙げる。「70メートル独走するスピードもすごいんですけど、巧みなフェイントと寄せられているのに体幹の強さ、最後までいける決定力、全部がハイレベル」とすごさを明かした。

サッカー好きとして知られ、全国大会出場経験もあるJO1・河野純喜さんはサウジアラビア戦の守備にも注目。伊東選手のスピードに相手が焦ってボールを出してしまうシーンに「これをさせるスピード。攻撃が注目されているけど、ディフェンスでも貢献している」と話した。

そんな注目度抜群の伊東選手は、どんな人物なのか。彼が所属した鴨居SCで現在もコーチを務める父・利也さんは幼少期について常にボールに触れていた「根っからのサッカー小僧」と振り返る。

さらに、異常なほどの負けず嫌いだったようで、「勝つまでやる。走ることもゲームも。弟たちが勝つと終わりがないので、弟たちが気を使って負けてやらないと終わらない」と明かした。

負けず嫌いで生粋のサッカー小僧だった伊東選手だが、父親からするとこれまでの成功は想像していなかったという。「プロに行ったのもラッキーで、代表に選ばれたのも夢の世界に連れて行ってもらった感じ」と語った。

また、小学生時代に指導をしていた当時のコーチも、「彼の口からJリーガーになりたいって聞いたことない」と話し、ここまでの存在になるとは思っていなかったようで、今の活躍ぶりに驚いていた。

人見知り伝説に本人は「すべて本当」

当時の彼を知る人たちが今の活躍に驚いている、その理由は伊東選手がかなりの人見知りだからだという。

父・利也さんは「相手から来ないとグループに入っていかない子。ひきこもりというか、家にいることが多くて、(彼にとって)楽なスタンス」だと明かした。

そんな彼の性格に松井さんは「普通は絶対無理。コミュニケーション能力が低いと活躍はそんなにできない」と驚くが、隣の大久保さんは「僕も人見知りです」と手を挙げる。「全くしゃべらないんです」と笑うが、浜田さんは「今、ベラベラしゃべっとるやん!」とツッコんだ。

さらに、伊東選手の3つの人見知り伝説を紹介。将来有望な選手が集められる強化・育成の場「トレセン」に呼ばれたが、「友達がいない」という理由で断ったり、大学は強豪校を避けて「家から一番近い」という理由で神奈川大学に進学したり。さらにはプロになった時も人見知りのままで、柏レイソル時代の先輩・大津祐樹選手からは「四角いロッカーにはまって、体育座りみたいな感じでマンガ読んでいた」と明かされる。

そんな伊東選手の人見知りエピソードを放送では、現役引退後に「なんでもやりたい!」と話した大久保さんが再現ドラマで熱演した。

また、この真相を本人に確認すると「すべて本当」だと認める。人見知りで海外は困らないのかと質問するが、「海外は自由で放っておいてくれるので困らない。最低限のコミュニケーションでいいし、海外の方が少ないコミュニケーションでいい。自分は海外の方が楽」と語った。

こうしたエピソードに松井さんは「まずトレセン絶対行きたい」と断った伊東選手の理由に不思議な顔をし、「ロッカーで話さないことも難しい」と首をかしげた。大久保さんも「よく日本代表まで行けましたね」と苦笑した。

かなりの人見知りだという伊東選手だが、打ち解けた人には信じられないくらい奔放すぎる行動を見せていたと気心の知れた友人たちから、人見知りな伊東選手からは想像できないほどのエピソードが明かされた。

11月に開幕するカタールW杯。先日の抽選で、日本はスペインやドイツといった優勝経験のあるチームと同じ組になった。伊東選手がW杯の舞台で強豪相手にどんな活躍を見せるのか期待したい。

(『ジャンクSPORTS』毎週日曜日夜7:00~8:00放送)

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