パティシエたちがほれ込む、こだわりイチゴが宮崎市にある。コロナや原油価格の高騰など、度重なる困難に強く立ち向かう農家の思いが込められていた。

おいしさの秘密は、土づくりとじっくり完熟

宮崎市にあるフランス菓子店「PATISSERIE HAYE MAI(パティスリーヘイマイ)」。2021年のオープン以来、連日行列のできる人気店だ。

フランス菓子店「パティスリーヘイマイ」
フランス菓子店「パティスリーヘイマイ」
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中田雅子リポーター:
ありました。イチゴのケーキ、最後の2個です!

ケーキに使うイチゴは、特定の契約農家で栽培されたものと決めているという。

パティスリーヘイマイ 酒井麻衣さん:
このイチゴは香りが全然違って、冷蔵庫を開けたとたんに、イチゴの香りがすごくします

赤く濃く色づき、皮が薄く、味も香りもしっかりとしたそのイチゴは、宮崎市の別の洋菓子店や和菓子店でも使用されている。

いったいどんなところで育てられているのか。

中田雅子リポーター:
というわけでやってきました!こちらがそのイチゴ農家です

宮崎市小松にある「いちごファーム Link(リンク)」。26アールのハウスに6種類のイチゴを育てている。土づくりにこだわり、甘いイチゴを栽培。十分に完熟させてから収穫することにもこだわっている。

いちごファームLink 佐々木明子さん・美恵子さん:
リンクでは6品種、1粒1粒丁寧に育てています。ぜひおいしく召し上がってください

 
 

中田雅子リポーター:
噛んだ瞬間に、果汁がジュワーっとこぼれてきました!

原油高騰にも負けず…イチゴが結ぶ繋がり大切に

農業用ハウスで、イチゴの美味しさを追及するこの農場。原油価格の高騰には、さまざまな企業努力を求められてきた。

いちごファームLink 佐々木明子さん:
できるだけ価格に響かないように、寒い時期は気温を下げないようビニールを二重にしたり、資材高騰前に資材を購入したり。そういった工夫はしています

今がイチゴの収穫の最盛期だが、毎年シーズンの終わりには社会貢献の一環として、子どもたちを収穫体験に招待。そこには、農業の担い手が育ってほしいという思いがある。

小さな子どもから、お菓子づくりのプロまで愛してやまないイチゴを育てる「いちごファームLink」。Linkというネーミングには、こんな思いが込められている。

いちごファームLink 佐々木明子さん:
私たちのイチゴをお客さまに食べていただいて、笑顔になって。そのイチゴが、人とイチゴを結ぶ。そういう繋がりを大事にしたいと思い、「Link」と名付けました。

(テレビ宮崎)

テレビ宮崎
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