この春、原油や原材料の高騰で値上げが相次いでいる。
手頃な価格で親しまれてきた福岡生まれのチロルチョコは、どうなるのか? 松尾製菓の販売担当に話を聞いた。

この記事の画像(12枚)

春に吹き荒れる値上げの嵐…
原油や原材料の高騰で相次ぐ値上げ。チーズにサラダ油、紙おむつなど家計に直結するものばかりだ。

さらにこの春、業界に衝撃が走った。42年にわたって1本10円を守り抜いてきたスナック菓子「うまい棒」が2円値上げされ、12円になったのだ。

1本「12円」となったうまい棒

手頃な価格で愛されてきた福岡発祥のチロルチョコは、どうなっているのか?
子どもたちのささやかな楽しみにも影響が広がる、原材料の高騰や原油高。福岡の松尾製菓が全国に送り出す「チロルチョコ」も無縁ではないはずだ。

 
福岡生まれのチロルチョコ

店頭でよく見かける定番商品は、現在は1個20円。10円玉2枚で手に入る甘~い幸せは、もう味わえなくなるのか。
松尾製菓の販売担当・瓦田睦実さんを直撃した。

松尾製菓・瓦田睦実さん:
うまい棒の値上げは正直、結構 衝撃を受けました。すごい大変な時代になったなと

「大変な時代になった」と語る松尾製菓・瓦田さん

松尾製菓・瓦田睦実さん:
チロルチョコは、大量生産をしているのと、20円以外の商品をいろいろ作ることで全体的に利益をとるということで、何とかギリギリやっている

吹き荒れる値上げの嵐を、チロルチョコは切り抜けたのだ。
ミルクやコーヒーヌガーなど4つの定番商品は、価格が据え置かれることになった。

新商品も続々だが…会長・社長試食でボツになるモノも

とは言え、1個20円で採算をとるのはかなり厳しいのが実情だ。

松尾製菓・瓦田睦実さん:
カカオや砂糖の値上がりも(重なり)一番大変。輸送費とかもありますし、工場の方も燃料的に使うことがありますので

様々な要因が重なり「一番大変」と語る瓦田さん

(Q.20円の商品ばかり食べられたらきつい?)
松尾製菓・瓦田睦実さん:

そうですね(笑) そこら辺に負けないよう、プレミアム系の商品を作って

松尾製菓では、2~3カ月に1度のペースで、季節のフレーバーやプレミアムな新商品を売り出している。厳しい基準をクリアするための試行錯誤が、社内では日々繰り返されているという。

定番のほかにプレミアムな新商品も

松尾製菓・瓦田睦実さん:
社長と会長が試食されないと、絶対世に出さないという流れになってますので。とんこつラーメンみたいな味も、ウナギのかば焼きとか色んな味も…

(Q.社長の試食でダメに?)
松尾製菓 瓦田睦実さん:

そうですね。作っては消え、作っては消え…

ウナギのかば焼き味は“幻”に…

松尾製菓 瓦田睦実さん:
おいしさは必ずあるのと、再現性で驚いていただける…そういう商品をどんどん作っていきたいなと思っています

発売60周年を記念 値上げに逆行“マシマシキャンペーン”

そんなチロルチョコは、2022年で発売60周年を迎えた! 全国のファンへの感謝を込めて、値上げの流れに逆行した企画に打って出る。

松尾製菓・瓦田睦実さん:
包材とか、もろもろ作ってしまったので、今更引き返せないということで、増量ということで商品を提案させていただこうと

(Q.「+3個」みたいな包装紙を作っちゃった?)

松尾製菓 瓦田睦実さん:
そうですね、こういう値上げの流れになると思ってなかったので(笑)

その名もマシマシキャンペーン! 4月から、バラエティーパックやミルクヌガーパックの中身を増量する。

ファンへの感謝を込めた増量キャンペーン

松尾製菓・瓦田睦実さん:
チョコレートは甘くて、食べるとホッとしたり、うれしい気持ちになったりすると思うんですけど。ぜひ食べていただいて、大人になっても孫の代、ひ孫の代まで受け継いでくれればと思います

発売以来60年にわたって、手頃な価格で親しまれてきた福岡生まれのチロルチョコ。
お値段据え置き「20円の幸せ」が、値上げ値上げで冷え切った懐をチョコっと温めてくれそうだ。

(テレビ西日本)

記事 573 テレビ西日本

山口・福岡の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。