岸防衛相は4月7日、フィリピンのロレンザーナ国防相と防衛省で会談し、中国やロシアを念頭に「力による一方的な現状変更を東アジア、東南アジアで許してはならない」との認識で一致した。

岸防衛相は会談で「今回のロシアによるウクライナ侵略は、アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがす行為であって、断じて容認できない」と伝えた。
両氏は「自由で開かれたインド太平洋を維持・強化していくことが重要」との考えを再確認した上で、中国やロシアを念頭に「力による一方的な現状変更を、インド太平洋、とりわけ東アジア・東南アジアで許してはならない」との認識で一致した。

会談後、岸防衛相は記者会見で「国際情勢が緊迫化する中で、共同訓練等の協力の一層の推進などについて一致できたことは大きな成果」と述べた。

両氏による防衛相会談は3回目で、対面での開催は初めて。会談は約1時間半にわたり行われた。
9日には日本とフィリピンの外務・防衛閣僚会合「2+2」が東京都内で初開催される予定。