ウクライナの首都キーウ周辺で大量の民間人の遺体が見つかったことについて、松野官房長官は4日の会見で「戦争犯罪が行われたと考えられる」として、国際刑事裁判所に捜査などを要請したことを明らかにした。
松野長官は、キーウ周辺で大量の民間人の遺体が見つかったことについて、「無辜(むこ)の民間人に対する極めて凄惨な行為が繰り広げられていたことが次々と明らかになっている。ウクライナにおいて多くの市民が犠牲になっていることを極めて深刻に受け止めていて、強い衝撃を受けている」とした上で、民間人の殺害を厳しく非難した。さらに「戦争犯罪が行われたと考えられることを理由に、国際刑事裁判所に付託した」と述べ、3月に日本として国際刑事裁判所に要請した捜査の確実な進展に期待を示した。
大量の遺体が発見されたことをめぐっては、遺体の状態からロシア軍に虐殺された可能性が高く、世界中から批判の声が高まっている。