全ての都道府県でまん延防止等重点措置が解除され、旅行を楽しみたいと考えている人もいるかもしれない。

そんな中、第1弾が大好評を得たホテルの特別室がパワーアップしてオープンした。なんと、壁や天井などのいたるところが「オオサンショウウオ」で埋め尽くされている、その名も「OH! san View Room(オオサンビュールーム)」だ。

(出典:クロスホテル京都)
(出典:クロスホテル京都)
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この部屋があるのは京都市中京区にある「クロスホテル京都」。

オーシャンビューならぬ「OH! san View Room」は、京都の鴨川に生息する特別天然記念物のオオサンショウウオをモチーフにしたコンセプトルームになっているのだ。

なお、部屋中に貼られたウォールステッカーは写真ではなく、本物のオオサンショウウオを展示する京都水族館の飼育スタッフが監修したイラスト。宿泊料金は1泊1室2名で4万900円から(消費税・サービス料込み、宿泊税別途、朝食つき)で、3月16日から宿泊可能(終了時期は未定)となっている。

(出典:クロスホテル京都)
(出典:クロスホテル京都)

実はこの「OH! san View Room」は2021年6月から今年2月末まで第1弾を実施していた。

その時は40頭以上のオオサンショウウオのステッカーを貼り付けた1室を用意し、販売予定室数の90%以上が予約で埋まり、延べ500人超が宿泊したという。SNSやアンケートで、「オオサンショウウオ好きにはたまらない部屋」「ホテルでも水族館でもオオサンショウウオを堪能できた」「また泊まりたい」など多くの反響があったそうだ。

これを受けた今回の第2弾では、部屋数を2つに増やし、さらにオオサンショウウオのステッカーは倍以上の90頭超え!まさに“オオサンショウウオまみれ”と言っていいぐらいのド迫力のバージョンアップだ。

第2弾(左)と第1弾(右)を並べると明らかに増えている(出典:クロスホテル京都)
第2弾(左)と第1弾(右)を並べると明らかに増えている(出典:クロスホテル京都)

なお宿泊者には「エコバッグ付きオオサンショウウオぬいぐるみ」か「オリジナルウォールステッカー」のいずれかに加え、「京都水族館の入場券」がプレゼントされる。

エコバッグ付きオオサンショウウオのぬいぐるみ(出典:クロスホテル京都)
エコバッグ付きオオサンショウウオのぬいぐるみ(出典:クロスホテル京都)

さらに、部屋に貼られたオオサンショウウオを数えてフロントに伝えると、正解者に記念ステッカーが贈られるというのだ。

記念ステッカー(出典:クロスホテル京都)
記念ステッカー(出典:クロスホテル京都)

ちなみに、宿泊プランの名称は「OH! san View Room~90頭以上のオオサンショウウオに囲まれて過ごすプラン~」だ。

「かわいい」ではなく「リアル」にこだわり

たしかに、オオサンショウウオが好きでたまらない人には最高の部屋かもしれない。どのくらい人気で、第1弾からのリピーターが既にいたりするのだろうか。

気になる点をクロスホテル京都の担当者に聞いてみた。


――どうしてこの部屋を用意することになった?

クロスホテル京都と京都水族館は、京都市内に拠点を置くオリックスグループの運営施設です。”滞在する”ホテルと”展示する”水族館という特徴を活かし、これまでにも、京都を満喫できる宿泊プランの共同企画を行ってきました。

他にはない京都らしさを追求したコンセプトルームの実現に向け両施設で議論を重ね、鴨川にも生息する「オオサンショウウオ」にフィーチャーしたコンセプトルームが誕生しました。


――企画立ち上げの際に反対する人はいなかった?

特にありません。京都水族館のオオサンショウウオは人気ものですし、コロナ禍でしたが、面白い企画をしたいという共通認識のもとに企画は進みました。


――この部屋に関して、クレームなどは大丈夫だった?

特にネガティブなご意見は頂戴していません。当初、私どももお部屋の変更などを希望されるのでは?と懸念しておりましたが、1室もございませんでした。強いていえば、「オオサンショウウオの動画がテレビで見られたらよかった」「オオサンショウウオに関する資料やクイズなどもあればよかった」「ぬいぐるみが増えすぎて困る(1人1つもらえるので)」などのご意見を頂戴しました。

第2弾では、オオサンショウウオに関する資料などをご用意しています。


――こだわった点や苦労したことは?

こだわったポイントは、オオサンショウウオのイラストです。かわいらしいイラストではなく、ホテルの雰囲気に合わせて「恰好良い」「よりリアルな」オオサンショウウオ(でも写真ではない)にこだわりました。YOSHIDAKE(デザイン事務所)には、実際に京都水族館へ足を運び観察いただいたり、飼育スタッフにも確認いただいたりと細部にこだわっています。

企画そのもの、協力体制においてもスムーズに進みましたが、第1弾を発表する段になり、緊急事態宣言が発令されたりしましたので、2か月ほど発表を延期したという経緯があります。

ぶつぶつした皮膚をじっくり堪能してほしい

――どんな人が泊まるの?

ご家族連れが中心ですが、1名さま、友人同士、性別年齢関係なく、様々な世代の方にご利用いただいています。総じてみなさまオオサンショウウオのファンの方が多いようにお見受けします。オオサンショウウオを目当てに京都水族館を訪れる方も多いと聞いております。


――部屋のオオサンショウウオを数えるクイズの正解者はどのくらいいるの?

とても高い正解率です。


――第2弾の反響は?第3弾もあるの?

現時点(販売開始から10日後)で60室ほどのご予約を頂戴しており、その中にはリピーターの方もいらっしゃいます。第3弾は前向きに検討できればと思いますが、また少し違ったものも検討していければと考えています。


――最後に「OH! san View Room」のアピールをお願い

国の特別天然記念物でもある「オオサンショウウオ」。ホテル近くに流れる鴨川に多く生息する身近なオオサンショウウオの魅力を余すことなくご堪能いただけるお部屋です。生きたオオサンショウウオに囲まれて過ごすことは難しいですが、その体験に近づけた状態でお楽しみいただけるのではと思います。

ぶつぶつとした皮膚の感じ、つぶらな瞳、指の本数など、こだわった部分をじっくりと観察しご滞在をお楽しみいただいた後は、京都水族館で実際にオオサンショウウオをご覧いただきイラストと比べていただければと思います。

ホテル外観(出典:クロスホテル京都)
ホテル外観(出典:クロスホテル京都)

ちなみに、クロスホテル京都では野生のオオサンショウウオを鴨川で探すツアーも紹介している。

この部屋や京都水族館だけでは満足できないというヘビーユーザーの人は、自らの足で本物の“オーサンビュー”を見つけてみてはいかがだろう?

鴨川で野生のオオサンショウウオを観察している様子(出典:クロスホテル京都)
鴨川で野生のオオサンショウウオを観察している様子(出典:クロスホテル京都)