18都道府県で3月21日まで適用されていたまん延防止等重点措置の影響で卒業旅行といったイベントや、卒業式などの学校行事が中止となった子どもたちも多いかもしれない。

そんな中、小学校6年生の女の子が描いた、とあるイラストが注目されている。

私事で恐縮ですが……
小6娘がめっちゃ頑張って描いてた卒業カウントダウンの絵が、学級閉鎖により教室に張り出されることなく役目を終えてしまいまして……
良かったら見てってください……
いいねの数伝えてあげたくて……

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それが、兵庫県で美容室「Hair&spa Paleana」を経営している、おおくぼ(@okbo_Paleana)さんのアカウントから発信された、こちらのイラスト。

桜が舞い散る中、たくさんの女の子のキャラクターたちが笑っており、少女漫画雑誌を彷彿とさせる、キラキラしたタッチ。
なんとも春らしく爽やかな色使いや、服や花畑の細かな描き込みに目を奪われる仕上がりだ。

学級閉鎖によって「教室に張り出されることなく役目を終えてしまった」というこのイラスト。
「卒業まであと4日。」という文章からも分かるように、おそらく本来は教室の壁に飾られ、日めくりカレンダーのように卒業までの日数をカウントするためのイラストだったのだろう。

この投稿には、娘さんの卒業を祝う声とともに「画力と気力と集中力の全てが素晴らしい」「カラフルでとても可愛らしいイラストで、小学6年生でこの画力にびっくり」「将来きっと漫画家さんになれる」とのコメントが続々寄せられた。

せっかくの卒業記念イラストを学校で披露することは叶わなかったが、多くの人がSNSを通じてその才能を見ることになった投稿。
一生懸命描いた娘さんの努力を見ていたお父さんの「いいねの数を伝えたい」という優しさにも思わずウルッと来てしまうが、果たしてこの“バズ”は娘さんに伝わったのだろうか。

投稿者であるお父さんと、娘さん本人にお話を聞いてみた。

お父さん「頑張ったな、報われてほしいな」

まずは、お父さんのおおくぼさんから。


――改めて、娘さんのイラストを投稿しよう!と思ったきっかけは?

娘のクラスで「1人1枚卒業式までのカウントダウンを描き貼り出す」という取り組みがあり、娘の担当した4日前を含む3月15日~19日が卒業直前に学級閉鎖のため掲載されないことになってしまったので、娘が頑張って描いていたのを見てきたので「せめて誰かに見て貰えたらな」という気持ちで載せることになりました。


――娘さんはどんな子ども?

趣味は絵を描くこと、漫画を描くこと、漫画を読むこと。ものを作ること全般が好きで、家では工作や手芸、料理などもします。

性格は人見知り、優しい、忍耐力と集中力がすごいタイプだなぁと思いますが、親目線なのでもしかしたらもう少し違う所もあるかもしれません。家では凄く元気で陽気ですが、周りからは大人しいタイプだと思われているようです。習い事でサッカーやダンスなどもしているので、自分が好きな物をとことんやるタイプです。

――この絵を見たとき、どう思った?

頑張ったなぁ、と。普段から沢山絵を描き続けているので見慣れてはいるのですが、ここまで色も塗られているのはなかなか久しぶりだったので、夫婦で沢山ほめました。それだけに、教室に掲載されないとわかった時は可哀想で、報われてほしいなぁと思いました。

全て“オリジナル”の力作

続いては、イラストを描いた本人の娘さんにも聞いてみた。


――お父さんに「カウントダウン絵を投稿しよう」と言われた時、どう思った?

ツイッターがよくわからないので、あまり意味がわかりませんでした。


――カウントダウンの絵について…

全部オリジナルです。この絵は何も参考にしてないけど、最初は「ちゃお」の漫画を参考にしました。
楽しかったのは丸い顔(お父さん注:背景のデフォルメキャラたち)のキャラを描いてる時、 かかった時間はあんまり分からないけど、空いた時間にたくさん色塗りしました。

卒業カウントダウンの絵は6年生の全クラスで取り組むことになっていたということで、学級閉鎖が決まった日には、お父さんから見ても「めちゃくちゃ落ち込んでいた」という娘さん。

絵を描くのが好きで「漫画家夢見て頑張っている」そうだが、小さいころはお父さんが絵を教えていたことも。
お父さんいわく「小2くらいから画力は負けました」そうだが、ぐんぐん成長しているだろう画力が、その後に投稿されたイラストたちからも伝わってくる。

そして無事卒業を迎えた後は、お父さんからペンタブレットのプレゼントが!
早速、ツールを使ったデジタル作画に挑戦する姿も投稿された。

そんな娘さんに「お気に入りの一枚」を聞いてみると、「今から描きたい」との回答が。

描いてから少しでも時間が経った絵ではなく、一番新しいものを!と筆をとってくれた娘さんの、渾身の一枚もご紹介したい。

こちらの記事のために“書き下ろし”してくれた一枚

――投稿は大きな反響を呼びましたが…

お父さん:

本当に優しい方たちが沢山いるなぁ、というのがまず1番でした。事情に寄り添って、娘にたくさんの言葉を頂けたので。娘に良かれと思ってした事でしたが、1番喜んだのはもしかしたらぼくや妻だったかもしれません。
娘はインターネットやSNSにあまりピンと来てないせいで反響の多さに喜ぶより驚いているように見えました(笑)。

遠くに住むぼくのおばあちゃんの耳にも入り、元気そうで良かったと連絡を貰いました。今回いいねやコメント、拡散をして下さったり、取材をしていただけたりと、たくさんの方に本当に感謝しています。

娘さん:
嬉しかったです。次は漫画家になって自分の力でみんなにみてもらいたいです。


クラスメイトたちに見てもらうことはかなわなかったが、SNSを通じてたくさんの人が見るという、意外な展開をたどることになった力作イラスト。
ぜひ漫画家という夢に向かって、これからもその才能を大切に育てていってほしい。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。

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