福島第一原発の処理水の海洋放出をめぐり、IAEA=国際原子力機関は5日間の調査を終え、5月にも今回の報告書を公表する方針だ。
IAEAの調査団は今週5日間、海洋放出の実施計画について原子力規制委員会の審査方法や進捗状況などについて検証を行った。
IAEAは会見で「国際安全基準に準拠させるべく強固なコミットメントを持っていることを確認した」と述べ、5月にも今回の報告書を公表するほか、海洋放出前には結論を含む包括的な報告書を出す予定であることを明らかにした。
東京電力はトリチウムなどの放射性物質を含む処理水について基準を下回る濃度まで薄めた上で来年春にも海底トンネルを通して約1キロ沖合から放出する計画だ。