東地区9位の横浜ビー・コルセアーズは同1位の千葉ジェッツから5年越しの勝利を手にした。
勝負の最終クオーター、横浜は千葉の主将・富樫勇樹(28)を起点とした怒涛の追い上げにあい、試合終了残り3分に69-69の同点に追いつかれてしまう。

迎えた残り1分だった。3000人を超えるファンが集まった会場がどよめく、さらには実況が思わず「魔法のようなスティールだ」と声を張り上げるプレーが飛び出した。
千葉の司令塔の富樫にマッチアップした河村勇輝(20)は一瞬の隙を逃さずボールを奪うと、そのまま速攻でレイアップを決めた。リードを6点に広げた横浜はその後、千葉の反撃を受けるものの、河村のスティールが勝敗を分け、76-75の1点差で逃げ切った。

“ユウキ対決”は、富樫が16得点、河村が6得点と得点では富樫に軍配が上がったものの、河村は自己最多の12アシストに加え値千金の1スティールをマーク。東海大学を3月末で中退し、プロ選手として活動していくことを決めた河村。目標とする日本代表入りへ向けても富樫は超えなければいけない存在であり、本人の前で成長した姿を見せつけた。
横浜76-75千葉
(23日・横浜国際プール)