女性が活躍する社会を実現するためのコミュニケーションの課題。
知ること、話すことの大切さに迫った。
「生理」を学ぶ
7日、東京都内の高校で開かれたオンライン授業。
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「生理痛って病気なの? 病気じゃないの?」
「生活に支障がある場合は月経困難症といって、実は治療の対象になります。『機嫌が悪いということはPMS(月経前症候群)じゃない?』という使い方は避けたい。PMSは治療の対象でもあるので、こういう使い方はできればしないでいただきたいと思います。」
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高校生たちが学んでいるのは、生理についての問題。
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元競泳日本代表、「1252プロジェクト」リーダー・伊藤華英さん:
私たちも学生向けにやっていますが、この学生たちの現状はある意味、社会を表している縮図なんじゃないかと思っているので。
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生理の悩みや正しい知識を共有
「やる気はあるのに集中できない」、「この前できたことが突然できない」、「イライラ」。
痛みや気持ちの落ち込みなど、ともなう症状は千差万別の生理。女性は1年、つまり52週間のうち約12週間は人知れず生理と向き合っている。
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こうした生理の悩みや正しい知識の共有を目的に、学生アスリート向けにリリースされたのが「1252 Playbook」。インスタグラムで手軽に学べる教育コンテンツだ。
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配信する「1252プロジェクト」のリーダー、元競泳日本代表の伊藤華英さんは、1年ほど前から、生理とスポーツの問題を抱える学生アスリートたちと向き合ってきた。
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元競泳日本代表、「1252プロジェクト」リーダー・伊藤華英さん:
みんなが結構知識がなかったり、対策をしていなかったり、誰とも話してなかったりということの課題感がすごく見えてきました、現場に行って。
(部活動の)指導者って多くが男性が占めているので、両親を含めてやはり話し合わないというのは、私たちも(出張授業などを)やってきて、コミュニケーションはとても課題だと思っています。
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伊藤さんが活動する1252プロジェクトが全国600人以上の運動部所属の女子学生にアンケートを実施したところ、競技をするうえで生理の悩みを感じている学生は42.4%にのぼり、さらに悩みはあっても対策はしていないと答えたのは63.4%と、多くの人は対策できていないことが明らかになった。
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さらに、そうした悩みを相談する相手について尋ねると、母親、ついでチームメートと答える中、3割近くの人が誰とも相談しない、できる相手がいないと答えている。
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話さない、話せないコミュニケーションの壁。
この問題は女性アスリートだけではなく、一般社会にもあてはまると伊藤さんは考える。
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元競泳日本代表、「1252プロジェクト」リーダー・伊藤華英さん:
月経の課題は、なかなか男性から言えない、聞けないというのがすごくあります。
結構勇気を振り絞って「生理でしんどいです」と言ったところで、やっぱり受け入れられる門が開いていないと言いにくいというのがあると思うので、その門を開くきっかけに (プレーブックを)男性の社員の方たちにもぜひ見ていただき、男性側もしっかりとした知識があることで、ちょっと寄り添えるというか思いやりが持てるというか、「生理なんです」「生理なんだね、じゃあこうだよね」というのは何となくでも知識としてあれば、すごく円滑なコミュニケーションにつながるかなと思っています。
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三田友梨佳キャスター:
生理の重さ、痛みは人それぞれで、女性同士であってもわからないこともあります。
男女ともにこうした理解がさらに広まっていけば、その先の社会が大きく変わるのではないかと感じます。
(「Live News α」3月8日放送分)