親子で参加するワークショップ。
人事の視点で一緒に働く人を考え目指すゴールをデザインします。

突然ですが、お題です。
「パン屋の店長になって、一緒に働く人を探そう」。
一緒に働く人、どんな人が必要ですか?

あるグループでは、母親が「どんな人が必要?向いてそう?」と子どもたちに聞くと、「パン作りが上手な人」「ミスがない人」「きれい好きな人」「決まりをちゃんと守る人」といった声が上がりました。

ほかのグループでは子どもから「まじめな人じゃないと、お仕事してるときにダラーンとだらけて…」という意見が出て、母親も「困っちゃうよね、店長として」と話し合いが進んでいました。

人材開発スタートアップが提案する、子どもの柔軟な発想を組織開発やマネジメントに活かす、新たな取り組みとは…。

東京都内で行われた、小学生の親子を対象に「人事」をテーマにしたワークショップ「『人事』視点で探究!家族・チームのカタチ」。

親子のコミュニケーションを深めつつ、未来の“働く”について共に考えました。

「パン屋の店長になって、一緒に働く人を探そう」というテーマでは、さまざまな立場を尊重しながら目的を達成していく“チームづくり”を学び、体験しました。

発表で子どもたちからは「働く人はみんな優しくて、みんな仲良しでみんな明るいです。店長からのメッセージは『北海道から世界を目指そう』です」「お店をピカピカにしてくれる人、長く働いてくれる人。(店長からのメッセージを最後一言)がんばれ」と、元気に学びを披露していました。

また、「家族で一緒に“幸せルール”を作ろう」というプログラムでは、子どもの価値観と親の価値観を出し合い共通点を探し、家族全体の目指す方向を確認しました。

子ども(弟)「けんかをしない。親が喜ぶから」
子ども(兄)「あまり怒らないようにする。怒ったら疲れるし気分もよくないから」
父親「笑顔でいる・けんかしないことは似てるね」

父親からは「みんな大事に思っていることが、やっぱり同じことを考えていたなと改めて分かってよかった」という声が聞かれました。

“価値観の共有”や“チームづくり”を親子でデザインする今回のプログラムですが、ビジネスシーンにおいても役立つといいます。

コーナー・門馬貴裕代表:
私生活においても“いいチームにする、いい家族にする”。そのためにルールを作ることは、実は会社で人事の方がやっていることと非常に似ている。

参加した親は「今の人事で仕事をしてても(大事なことは)とにかく言語化すること。言葉を伝え合うってめちゃくちゃ難しい。それが体現できたのは良かった」「(子育てと人材育成は)共通している部分がたくさんあると思いました。仕事の上でも、チームとして一つの目標に向かい頑張っていく意味で、価値観からみんなで分かり合った上で取り組んでいくのは大事なこと」と話しました。

人手不足が深刻化し人材開発に対する投資の重要性が高まる中、「人事」視点で探究する企業の未来に貢献する新たなアプローチ。

コーナー・門馬貴裕代表:
社会において、必ず人と人が関わり合い、部署・チームでいい成果を残そうとしている。その時にもそれぞれが当然思いやりを持つ。お互いに役割分担をしっかりとすることでいい仕事ができる。日々の仕事の中で、人事的なことに向き合っていることを少しでも知ってもらえるといいと考えています。