需要が低迷する和菓子業界で、伝統菓子「鯨ようかん」がある進化を遂げ、老舗を支える大きな力となっている。

(Q.鯨ようかんはどんな存在?)
安田屋 安田導央社長:

活路を見出せたような気がするので、ありがたい存在です

宮崎市佐土原町に300年以上前から伝わる伝統菓子「鯨ようかん」。

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練って伸ばした米粉をたっぷりのあんで挟み、蒸し上げる和菓子だ。

鯨のように「大きく、元気に、たくましく」育つように願いを込めて作られたと言われている。
この鯨ようかんが今、ある進化を遂げている。

元禄時代から続く“ようかん” スポーツフードに進化

秦萌リポーター:
見た目は今までとそんなに変わらないように見えます。では、いただきます。さっぱりとしていて、甘さが控えめになっているような気がします。でもこれ、何が変わったんですか?

安田屋 安田導央社長:
実はスポーツフードなんですよ

安田屋がアスリートフードマイスターと協力して開発した「くじらようかん-Carbo-」。
素早いエネルギー補給と持続的なパフォーマンスのサポートが期待される「スポーツフード」に進化した。

安田屋 安田導央社長:
知人から「もち米はスポーツに適している」と意見をもらって、それをきっかけにお米に着目しました。パラチノースという糖質を配合しています。持続的にエネルギー供給ができて、運動後のリカバリーにも貢献できると言われています

進化の背景にあったのは、和菓子の需要の低迷だった。

安田屋 安田導央社長:
(売り上げは)約20年で半分にまで落ち込みました。元禄時代から続く伝統和菓子をスポーツフードにするというのは相当勇気がいることで、ずいぶん悩みました。(スポーツフードを)勉強していくうちに、すごくやりがいのある仕事だと思ったんですよ

スポーツ選手20人にモニター調査実施

安田さんは、サッカー、陸上、水泳など、約20人を対象にモニター調査を実施した。

県内で活動するマラソンチーム、TeamTrustの皆さんは…

マラソンチームのメンバー:
軽くてカロリーもあるっていうのは力になりますね

TeamTrust 重田信之代表:
(青島太平洋マラソンでは)30kmを過ぎたあたりからの体力の消耗・疲労感がほとんど感じられなくて、今回の青島太平洋マラソンでは自己ベストを出せたという記録が残っています

(Q.反応があった時の気持ちは?)
安田屋 安田導央社長:

やった~ですよ

アスリートの結果に喜び

(Q.手応えを感じましたか?)
安田屋 安田導央社長:
感じました

進化を遂げた「鯨ようかん」 老舗の新たな挑戦は続く

さらに、安田さんはスポーツフードを開発する中で、「日持ちがしない」と言われていた鯨ようかんを冷凍販売する技術にもたどり着いた。
県外にも発送することができ、販路拡大にもつながる。

安田屋 安田導央社長:
まだまだスポーツフードは、これから伸びていく商品ではないかと思っています

「伝統を次の世代に残したい」と願う安田さんが、進化を遂げた鯨ようかんに寄せる期待とは…

安田屋 安田導央社長:
勉強の日々が続いているので、大変ですが、(スポーツを)地元で頑張る子どもたちを応援したいという思いがあり、後押しして良い成績を残してほしいですね

地元で頑張る子ども達を応援したい
鯨ようかんを手に笑みも

安田屋 安田導央社長:
たくさんのチームが宮崎にキャンプで来ているので、たくさん食べていただいて、全国に発信していきたいです

伝統和菓子がスポーツランド宮崎を支えるスポーツフードに。
老舗の新たな挑戦は続く。

(テレビ宮崎)

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