今、ウクライナでは、侵攻するロシア軍に対抗しようと、女性たちが立ち上がろうとしています。

元ミス・ウクライナ「立ち上がろう」女性たちの戦い

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写真の女性は、元ミス・ウクライナのアナスタシア・レナさんです。

普段は、ドレス姿などをインスタグラムに投稿していましたが、2月23日には、戦闘服に身を包んだ写真を公開。ハッシュタグは、「#ウクライナと共に立ち上がろう」。

軍服のような迷彩柄の服を着て、カメラに向けてつぶやくウクライナ人と思われる女性も。

軍服の女性:
私はまだ生きている、太陽は輝いている、鳥は歌っている。全てはうまくいくでしょう。ウクライナ万歳!

こちらも銃を持った女性のツイート。

キラ・ルディック議員ツイッターより:
私はカラシニコフの使い方を学び、戦う準備をします。ほんの数日前までは 思いもよらなかったことなので、自分でも驚いていますが、私たち女性は、男性と同じように、国土を守ります。頑張れウクライナ。

投稿したのは、ウクライナの国会議員、キラ・ルディックさん。自ら銃を持って戦うと、宣言したのです。

日本に住むウクライナ人、ユジンさん。キエフにとどまっている20歳の友人に話を聞くと…

ユジンさんの友人:
女性に戦車の構造や武器の使い方を教える場面はニュースで見たことがあるわ。女性だからできないと決めつけることはよくないと思う

ウクライナ女性「戦車に人間の鎖で戦う」

さらには、“武器を持たない反撃”を考えている人も。

アリーナさん:
恐れているのは、私たちの住んでいる地域が、ロシア兵や、戦車などに周囲を囲まれている、ということです

「めざまし8」が取材したのは、プーチン大統領が一方的に独立を承認した、ウクライナ東部のルガンスク州に住む女性アリーナさん、41歳。ある重大な決意を口にしました。

アリーナさん:
ロシア軍が迫っていることが分かったら、外に出て列をなし、人間の鎖を作って、戦車を通さず、女性たちは、ウクライナ国歌を歌うつもりです

武器を持たずに、迫り来る敵の戦車に対し盾になるというのです。

これまでも、各地で見られた、武器を持たない市民たちの抵抗。そしてもうひとり、この女性も。

エレナ夫人「諦めるつもりはない」国民へメッセージ

エレナ夫人のインスタグラムより:
親愛なる皆さん!私は子供たちのそばにいます。夫のそばにいます。皆さんと一緒にいます。皆さんを愛している!ウクライナを愛している!

自身のSNSにそう投稿したのは、ウクライナのゼレンスキー大統領の妻、エレナ夫人です。
連日、ロシアとの戦いに臨んでいる夫と共に家族で国内にとどまっているというのです。

ゼレンスキー大統領は、44歳。2003年に結婚した妻・エレナさんと2人の子供の4人家族。愛妻家としても知られています。大統領とエレナさんは、出身地が同じで同い年。大学で建築を学んだあと、テレビで活躍するゼレンスキー氏を脚本家としてサポート。出会って8年で結婚しました。大統領就任後は、ファーストレディとして活躍しています。

天皇陛下の即位の際には、来日し、各国の王族や大統領などを招いた祝宴、「饗宴の儀」にも参加しました。

ロシア軍の侵攻が懸念され始めた2月には夫婦そろって動画を投稿。

インスタグラムより:
私たちは家にいる。ウクライナにいるということを、皆さんに見せたいので2人そろって登場することにした。皆さん!バレンタインデーおめでとう!一つだけ皆さんにお伝えしたいです。ウクライナを愛しています

戦火の中にあっても、国民に勇気を与えるエレナ夫人。

3月1日エレナ夫人インスタ:
ウクライナは平和な国です。戦争に反対しているし、自ら攻撃しない。でも、諦めるつもりはありません。

2回目の停戦交渉は、日本時間の3日にも行われる見通しで事態の打開につながるか注目されます。

(「めざまし8」3月3日放送)