海の生き物の住みかとなる「藻場(もば)」。
宮崎・日向市でその再生に取り組んでいる漁師のグループに、新たにボランティアが加わった。活動の広がりにつながるのではないかと期待されている。
全国では、ウニの食害などが要因で藻場が減少する「磯焼け」が起きて、漁業に影響が出ている。

日向市の平岩港周辺では、地元の漁師6人でつくる「平岩採介藻グループ」がウニの駆除を続け、藻場を再生してきたが、全員が70歳以上で、後継者の確保が課題となっている。

「地道だけど先進的」「世界に誇れる活動」
こうした中、東京から移住してきた岩本愛さんが、2021年12月からボランティアとして参加し、ハンマーを使ってウニを駆除している。

岩本さんは国際連合大学の大学院生で、沿岸部の暮らしや環境などについて研究していて、二酸化炭素吸収の面でも藻場の効果に注目しているという。

ボランティア 岩本愛さん:
すごく地道だけど、実はめちゃくちゃ先進的と言うか。本当に世界に誇れる地元の方々の活動だと思います

平岩採介藻グループ 高橋和範代表:
若い人たちに興味を持っていただいて、少しずつでも参加していただく、そういうのが一番大事かなと

岩本さんの友人も参加を申し出ていて、後継者の確保が課題となっていたグループの活動に広がりが見え始めている。
(テレビ宮崎)
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