神社と商店のWin-Winの取り組み

硬貨を預け入れる際に手数料の負担を求める金融機関が増えている。こうした中で、大阪府交野市の住吉神社では、おつり用の小銭を求める商店に対して無料で両替を行う「コインチェンジ」と呼ばれる画期的なサービスを始めた。編集部では、取り組みの詳細について以前取材している。

(関連記事:「手数料化に困っていませんか?」大阪・住吉神社が“おさい銭”を商店主に無料で両替…反響を聞いた

この「コインチェンジ」は、お賽銭の「入金手数料」に困っている神社とお釣りの「両替手数料」に困っている商店が互いに助け合うプロジェクトで、商店主はお釣りの両替コストが抑えられ、神社はお賽銭の入金手数料を抑えることができるWin-Winの取り組みだ。

コインチェンジのポスター(画像提供:住吉神社)
コインチェンジのポスター(画像提供:住吉神社)
この記事の画像(6枚)

SNSではこの取り組みが始まる前から話題になっていたわけだが、その1回目が2月13日に行われた。

両替の様子(画像提供:住吉神社)
両替の様子(画像提供:住吉神社)

市外からやって来る人も

実際、どれくらいの人がやってきて、どんな反応だったのか?大阪府交野市の住吉神社の担当者に詳しく話を聞いてみた。

――どれくらいの人が両替に訪れた?

19名です。交野市の他、京都府八幡市や、隣接した枚方市、寝屋川市の方もおられました。
ご遠方の方々が多く驚きました。この取り組みにより訪れた方々の困っている声を聞いたり、両替時の笑顔を見ていると喜んでいただくことができ試行して良かったなと実感することが出来ました。

  
――どんなお店の人が多かった?

コンビニエンスストアの方です。他には診療所や、美容室などでした。
 

大阪府交野市 住吉神社境内(画像提供:住吉神社)
大阪府交野市 住吉神社境内(画像提供:住吉神社)

――用意していた小銭の束はなくなった?

初日では無くなりませんでした。しかし、周知が行き届いたのか、需要が多かった為か、半数が市外の方々であり、早期に終了の可能性があると感じております。


――小銭の束でなくなったものはあった

500円玉です。元々用意していた数が少なかった為だと思います。その他の金種はございます。

用意していた小銭の束(画像提供:住吉神社)
用意していた小銭の束(画像提供:住吉神社)

商店主の声「毎日お釣りの準備が大変」

――両替にあたり1人何束までといった制限はあった?

現在、制限はありません。


――両替はスムーズにいった?

受け渡しはスムーズにいきました。硬貨をお札に換えたい、30枚など束でない枚数に換えたいというご希望には応えられませんでした。


――両替に来た人たちはどんなことを言っていた?

皆さん、喜んでおられました。「毎日お釣の準備が大変」「お釣りの両替コストが抑えられてうれしい」といった声もありました。


――両替に来た人たちはお参りしていた?

ちゃんとお参りくださいました。また、半数の方は「コインチェンジ」をきっかけにして初めてお越しになった方でした。

お参りする人(画像提供:住吉神社)
お参りする人(画像提供:住吉神社)

お参り用に両替する人も

――印象に残ったことは?

当神社にも7箇所の賽銭箱があります。個人の方々が、分け隔てなくお参りする為のお賽銭として1円や5円を求めていらっしゃったことには驚きました。お遍路さんに行く方もいらっしゃいました。


――次回に向けての課題は?

色々ありますが、現在明確になっておりません。


――今後も続けていけそう?

皆さんで検討したいと思います。

 

やってきた人の中には、お参りするための小銭用として両替する意外な人もいたようだ。商店主にも好評なようで、神社と商店主のWin-Winの関係を築くため、ぜひともこの取り組みを続けてみてほしい。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。