カードやスマートフォンでお会計ができる「キャッシュレス文化」の発展で、いま子どもの中には「現金を知らない子」もいるようだ。

子どももキャッシュレス化で“現金離れ”

最近のスーパーでの買い物や自動販売機。現金を使わない買い方を、どこでも見るようになってきた。

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そんな中、政府も2月8日、交通反則金や車検手数料などをクレジットカードなどで支払えるようにする、いわゆる「キャッシュレス法案」を閣議決定した。

子どもを持つ家庭にキャッシュレス事情を聞いてみた。

女の子・小学3年生:大体クラスの子はカードだよ。Suicaとか。
小学3年生の母親(30代):目に見えないからあたしも使いすぎている。

5歳と2歳の母(30代):
お財布を持っていくことがほとんどなくなっちゃったので、(電子決済が)ない店だと買えない。下の子なんかは「PayPay」って言って、おままごとで「PayPay」って言っている。

小学3年生の母親(40代):
切符は買わない。もうピッで。(息子は)切符の買い方知らないと思う。

ーーお金を出しておつりをもらうことは?
男の子・小学3年生:特にない。
親の影響なのか、子どもたちも現金離れが加速しているようだ。

そんな中、中学生の母親の悩みごとは、

中学生の母親(50代):
(息子は)例えば1000円と細かいお金を出して、端数がないようにおつりをもらうことができない。610円だったら、1000円と10円出すとかはなく、そのまま1000円出して細かいのジャラジャラてもらって帰る。

こうした買い物の知恵もキャッシュレス化の波で絶滅危機なのかもしれない。

現金の種類の多さに驚く子どもたち

石本沙織キャスター:
キャッシュレスが子供にも影響しているということですが、加藤さんはお買い物は現金ですか?キャッシュレスですか?

加藤綾子キャスター:
もうキャッシュレスが多くなってきましたね。

石本沙織キャスター:
私もそうです。では、今キャッシュレスで支払う人はどのくらいいるのかと言うと、経済産業省の資料によると“キャッシュレスで支払う人”は、2008年には約12%だったのが、2020年には約30%と約3倍に増えているんですよね。

そして政府は、約3年後、大阪・関西万博が行われる頃には40%程度、そして将来的には、80%を目指すとしているんです。

このようにキャッシュレス化が進むことで、いま増えているのが「現金でお買い物をしたことがない」「現金でのお買い物に馴染みのない」子供たちです。

子供にお金について教えているキッズマネー・スクールの太田伸子理事によると、10歳くらいまでの子どもたちに1円玉から1円札まですべて見せると、種類の多さにびっくりする子どもが多いそうです。

さらに、例えば、1000円札を渡して「300円のお買い物に行ってきてください」と言うと、商品だけ持って帰りお釣りを忘れてしまう子が多いそうです。特にいまは、コロナで子どもに現金ではなくICカードを持たせる親が増えているのもその一因なのかなと話していました。

実際に使う機会が減っているってことですよね、

石本沙織キャスター:
使う機会も減ってるし、親も見せていないなという気がするんですよね。

家庭では現金とモノを交換する実体験を

石本沙織キャスター:
では、子どもたちにお金に対する認識を深めさせるにはこんな事、みなさんどうでしょうか。

間もなく迎える入学卒業シーズンですが、そんな時のお祝いをプリペイドカードはギフトカードだけではなく、現金にする。そして、現金とモノを交換する実体験をぜひ一緒にしてあげてください。そういうことで学びが深まるのかなと。

加藤綾子キャスター:
一緒に欲しいもの買いに行くということですか?

石本沙織キャスター:
そうなんです。そうすると、良い体験があるのかなと思います。住田さんはどうですか?何か意識されてることありますか?

住田裕子弁護士:
孫にこの間お年玉をあげたんですけど、それを貯金に回して、結局おもちゃを買いに行くときに私がカードで支払っちゃったんですね。
よくなかったですね、やっぱりお金の意味とかモノの価値をちゃんと今から実感しておかないと、特におつりのことなんか全然わからないような気がします。

数年前に小学校の体験授業として、子ども銀行券と子どもが作ったおもちゃでお買い物したお客さんとお店の人っていう体験授業をやってたんです。そういうことを学校でもやってるわけですから、ご家庭でも意識した方がいいですね。

石本沙織キャスター:
そういった体験ですとか、やはり日頃から子どもたちとお金やお買い物のことを話し合うというのもいいかもしれません。

(「イット!」2月16日放送より)

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