ウクライナ情勢が緊迫化する中、「ヒゲの隊長」こと自民党の佐藤正久外交部会長は18日の会合で「今日のウクライナを明日の台湾にしては絶対にいけない」と述べ、政府に危機感を持った対応を求めた。
佐藤氏は、ロシアによるウクライナ侵攻の懸念が強まる中、「まさに今が外交交渉の正念場だ」と指摘。その上で「日本政府は当事者意識をもって、『今日のウクライナを明日の台湾にしては絶対にいけない。力による現状変更は認められない』という主張をしっかりと行う」よう政府側に求めた。
また、仮に情勢が悪化した場合に備え、「チャーター機の準備を含めた邦人保護の強化や、万が一侵攻した場合の対抗策の準備を加速してもらいたい」と要望した。岸田首相は17日夜に、ロシアのプーチン大統領と電話会談し、ウクライナ情勢について「重大な懸念を持って注視している」と伝えた。緊迫の度合いを増すウクライナ情勢を巡る政府の対応に注目が集まっている。