選手と一緒にハラハラドキドキ…その時、地元ゆかりのファンは?

北京五輪・男子フィギュアで、宇野昌磨選手が銅メダル、18歳の鍵山優真選手は初の五輪で銀メダルを獲得した。

ショートプログラム3位でフリーに臨んだ平昌五輪・銀メダリストの宇野昌磨選手は、午前の公開練習では4回転ジャンプやステップを中心に、氷の感触を入念に確かめていた。
ちょどその頃、宇野選手行きつけの焼肉店・龍音では…

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宇野選手のファンが集まり、テレビの前で試合が始まるのを待っていた。

このお店には、宇野選手が誕生日や大会が終わった後など、お祝い事があると来店し、毎回必ず「塩タン」と厚切りの「極ロース」をオーダーするそうだ。

北京五輪の前にも…

龍音のオーナー・田邊敦洋さん:
北京に行く前日にプチ壮行会じゃないですけど、ご家族と一緒に(料理を)ご用意させていただいた。終始笑顔で、緊張感などは感じませんでしたね

そして10日、お店には…

龍音のオーナー・田邊敦洋さん:
今は本当にドキドキが近づくにつれて苦しい感じですけど、昌磨くんが自分の満足いく演技をしていただいて、最後は笑顔でガッツポーズで終わっていただけると嬉しいですね

ファン:
昌磨さんが、自分で納得のいく演技ができることを祈っています

宇野選手のスケート靴の刃「ブレード」を作っている名古屋市緑区の「山一ハガネ」でも…

「山一ハガネ」の従業員:
今までの練習の成果を十分に発揮していただいて、それを弊社のブレードが支えられていればすごくうれしいです

そして競技が開始。
まず登場したのは、ショートプログラムでアクシデントに見舞われ、8位スタートとなった羽生結弦選手。

史上初の4回転アクセルに挑戦し、奇跡の大逆転に期待がかかったが、惜しくも転倒。
しかしその後は、美しいジャンプに表現力豊かなステップで前回王者の意地を見せつけ、ショート8位から大きく順位を伸ばし、4位に入賞した。

羽生結弦選手:
全部出し切ったというのが正直な気持ちです。もうちょっとだったなって思う気持ちももちろんあるんですけど、でもあれが僕のすべてかなって

そしていよいよ宇野選手。ショートプログラム3位から逆転での金メダルを目指す!

演技序盤、4回転ジャンプを立て続けに決めたが、4回転フリップでバランスを崩し、両手をついてしまった。

4回転ジャンプを5本組み込んだ高難度のプログラム。その後もジャンプが乱れたが、最後まで力を込めて滑りきった。

羽生選手を上回り、この時点で1位に。

そしてショート2位の鍵山選手。

冒頭の4回転サルコウを確実に決めたが、繰り返し練習を続けてきた4回転ループでは片手をついてしまった。

その後は大きなミスなく、フリーを滑り切った鍵山選手。初めてのオリンピックだが、この時点で宇野選手を抜き、金メダルか銀メダルが確定。

しかし、日本勢に立ちはだかったのは、絶対王者、アメリカのネイサン・チェン選手。合計5本の4回転ジャンプをすべて着氷させ、圧巻の演技を見せた。ショート・フリーともに全体トップの得点で金メダルに輝いた。

この瞬間、鍵山選手が銀メダル、宇野選手の銅メダルが決まった。

初のオリンピックで堂々の銀メダルを獲得した鍵山選手は…

鍵山優真選手:
初めて緊張したんですね、ここに来てから。すごく良い結果を残したいというのもありますし、自分の目標を達成したいというのもあるので。自分がオリンピックを夢として頑張ってきた、数年間の全てが詰まった銀メダルだと思うので

宇野選手は、2大会連続でメダル獲得だ。

宇野選手行きつけの焼肉店では、10日の演技の姿をチョコレートで描いたプレートを作り、さっそく銅メダルを祝福した。

宇野昌磨選手:
悔しいというよりも、今はまずこの4年間色んなことがあった中で、ちゃんとオリンピックに出場することができ、3位という成績を出せたことをすごく嬉しく思います

(東海テレビ)

東海テレビ
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