東京オリンピックをめぐるドキュメンタリーについて、NHKは「誤った内容の字幕をつけたシーンが放送された」とする調査結果を発表し、関係者を処分しました。

報告書では、「BS1スペシャル」として去年末(12/26初回)放送した「河瀬直美が見つめた東京五輪」の中で、オリンピックに反対するデモに「金銭を受け取って動員された」などと話す男性のシーンについて、事実関係の確認をしないまま放送しており、発言につけた字幕の内容は誤りだったとしています。

NHKは問題発覚後、調査チームによる関係者のヒアリングなどを行った結果、「公共放送に対する信頼を傷つけた」などとして、番組の制作に当たった大阪局のチーフ・プロデューサーとディレクターの2人を停職1カ月とするなど、合わせて6人を処分しました。

ルールに基づいたチェックが行われていなかったことなどが原因として、今後チェック体制を強化し、ルールを徹底したいとしています。

また、問題のシーンについて、オリンピックの公式記録映画の関係者は一切関わっていないとしています。

経済部
経済部

「経済部」は、「日本や世界の経済」を、多角的にウォッチする部。「生活者の目線」を忘れずに、政府の経済政策や企業の活動、株価や為替の動きなどを継続的に定点観測し、時に深堀りすることで、日本社会の「今」を「経済の視点」から浮き彫りにしていく役割を担っている。
世界的な課題となっている温室効果ガス削減をはじめ、AIや自動運転などをめぐる最先端テクノロジーの取材も続け、技術革新のうねりをカバー。
生産・販売・消費の現場で、タイムリーな話題を掘り下げて取材し、映像化に知恵を絞り、わかりやすく伝えていくのが経済部の目標。

財務省や総務省、経産省などの省庁や日銀・東京証券取引所のほか、金融機関、自動車をはじめとした製造業、流通・情報通信・外食など幅広い経済分野を取材している。