東京オリンピックをめぐるドキュメンタリーについて、NHKは「誤った内容の字幕をつけたシーンが放送された」とする調査結果を発表し、関係者を処分しました。
報告書では、「BS1スペシャル」として去年末(12/26初回)放送した「河瀬直美が見つめた東京五輪」の中で、オリンピックに反対するデモに「金銭を受け取って動員された」などと話す男性のシーンについて、事実関係の確認をしないまま放送しており、発言につけた字幕の内容は誤りだったとしています。
NHKは問題発覚後、調査チームによる関係者のヒアリングなどを行った結果、「公共放送に対する信頼を傷つけた」などとして、番組の制作に当たった大阪局のチーフ・プロデューサーとディレクターの2人を停職1カ月とするなど、合わせて6人を処分しました。
ルールに基づいたチェックが行われていなかったことなどが原因として、今後チェック体制を強化し、ルールを徹底したいとしています。
また、問題のシーンについて、オリンピックの公式記録映画の関係者は一切関わっていないとしています。