寒さが続く中、愛媛・東温市に心あたたまるスポットがある。
1通の手紙から始まったあたたかい支援
手作りフェルトの店「森のこびとさん」。外観からも木のあたたかみを感じるお店。お店に入ってすぐ、お花のブローチが。奥には大きな作品や柔らかい雰囲気の作品も並べてある。
「森のこびと」はフェルト作家・沖真実さんのお店。カラフルな羊毛を使った手作りのフェルト作品が出迎えてくれる。
フェルト作家・沖真実さん：
これ、見ていただいたら分かるんですけど、縫い目がないじゃないですか。これが「水フェルト」って言われてるんですけど、その醍醐味なんです。どこも縫わないでチクチクしないで、そして、一個のオブジェを作れるという
沖さんは今、新たな挑戦をしていまる。
フェルト作家・沖真実さん：
ネパールの方たちのスキル支援をしているんですよ
沖さんが支援しているのはネパールの小さな村・アスラング村。学校に通えず仕事がない村の女性たちに、3年前からカラフルなフェルトのボールの作り方を指導している。
フェルト作家・沖真実さん：
これね、以前の見ていただいたらわかるんですけど、よく見ると、丸って言い難いじゃないですか
名護谷希慧アナウンサー：
確かにちょっといびつな、これも特にそうですよね
フェルト作家・沖真実さん：
それが今現在はこんなふうにきれいに、すごいと思いませんか。このスキルアップ。言ったら、本当に「進化した」って感じですよね。うれしくてしょうがないくらいの進化度合い
指導するごとに目に見えて進化したというフェルトボールは、「ネパールBonBon」と名付けられ、収益は現地に送られている。
沖さんが支援活動を始めるきっかけとなったのは、アスラング村出身で、今は佐賀県で働いているバス・パンディさんからの一通のメッセージ。そこには「ネパールの女性の環境を変えたい」と書かれていた。
バス・パンディさん：
目の前に重いものとか抱えてる姿を結構見ましたね、ネパール行った時に。それを見て、何かできないのかなと。私が解決するものがないのかなと
名護谷希慧アナウンサー：
実際、今 ネパールの女性の皆さんって、どんな反応ですか？
バス・パンディさん：
レベルアップすることが、やる気のもとになってる
フェルト作家・沖真実さん：
パンディさんは、すぐ「頑張る」っておっしゃってたんです、最初ね。私が「頑張りません、楽しみましょ」って言ってね
バス・パンディさん：
いつも言い直されてたんですよ。勉強もできてない、仕事もないっていう皆さんの楽しい職場を作れたら、目の前でそれを見られたら
フェルト作家・沖真実さん：
何百年後にちゃんと文化になっていくような。そして、村がフェルトの村とか言われちゃうの。そしたら出稼ぎとか行かなくていいじゃないですか、いいねえ
「和」が中心のテイクアウト専門店
名護谷希慧アナウンサー：
続いては、2021年の夏にオープンして、かなり人気のホットスポットがあるということでやってきました、紺ののれんがかかっています。和の雰囲気が出てますね
2021年8月にオープンしたテイクアウト専門店。
店内飲食ができるスペースもあり、土日祝日のみのオープンだが、開店半年で訪れたお客さんは何と3,000人近く。まさに今ホットなスポットとなっている。
名護谷希慧アナウンサー：
こちらのお店、なんとお読みするんですか？
高須賀はるかさん：
和free（ワッフリー）です
名護谷希慧アナウンサー：
どういう由来が？
高須賀はるかさん：
和freeの「和」は和の食材を使って、和のたたずまいの元で、「free」は和洋中を使って提供するという思いで
和の食材を使って、自由な発想で生まれた一番人気のメニューが「そいわらび」。
高須賀はるかさん：
お待たせしました。こちらが「そいわらび」になります
名護谷希慧アナウンサー：
すごい。きなこがたっぷりですね
たっぷりのわらびもちに、黒蜜の優しい甘さときなこの香ばしさがきいたオリジナルドリンク「そいわらび」。
名護谷希慧アナウンサー：
おいしい！豆乳がヘルシーですよね。わらびもちも入ってきた。ごろごろ見えるかな。おもちが入ってきて
さらに、はるかさんおすすめのメニューが「チーズクロッフル」。
名護谷希慧アナウンサー：
今、それ乗ってるのが？
父・高須賀顕さん：
クロワッサンの生地です、クロワッサンの生地をワッフルの機械で焼きます
名護谷希慧アナウンサー：
だからクロッフル！
家族で営む、和free。焼くのはお父さんの顕さん。
焼きたてのクロッフルに、バニラアイスとメープルシロップをオン！これで終わりではない。
高須賀はるかさん：
こちら、ノルウェー産のブラウンチーズになります
名護谷希慧アナウンサー：
ブラウンチーズ？どんなチーズ？
高須賀はるかさん：
ヤギのチーズになるんですけど
名護谷希慧アナウンサー：
すごいたっぷり！山盛りですね、こんなにいいの？
キャラメルのような甘さや、コクのあるブラウンチーズたっぷりのクロッフル。
名護谷希慧アナウンサー：
サックサク！おいしい！バターの風味がすごいですね、ふわっと香ります。チーズが濃厚。甘じょっぱさがおいしい
母：高須賀あゆみさん：
和のたたずまいで、自分たちでリノベーションして作ったので愛着もあります
もともと料理が好きだった母親のあゆみさんを、父親の顕さんが後押ししてオープンしたのがこのお店。
母・高須賀あゆみさん：
うれしいんです、名前も自分で「そいわらび」って決めたので、注文の時に「そいわらびください」って言われるとなんか不思議な気持ちで
高須賀はるかさん：
ここに来たら、「そいわらび」が飲めるっていう。「そいわらび」を持って、近くに河川敷とかあるので、そのままお散歩に行ったり
まるでおばあちゃんのおうちに来たようなあったかい雰囲気も味わえるお店。ホットでホッと一息なスポット。
（テレビ愛媛）
