スポンサー頼りでないブランド確立

アパレルを起爆剤に収益の強化とファンの拡大を狙うeスポーツの新戦略に迫った。

ブラックを中心に統一された様々なファッションアイテム。手がけたのはアパレルブランドではなく、eスポーツチームだった。

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昨年2月から始まった日本のeスポーツプロリーグで総合優勝した、プロeスポーツチームの「REJECT」。

選手1人1人に背番号をつけたり、渋谷で屋外広告を出したりするなど、これまでも国内初の試みを次々と行ってきた。

昨年9月中旬からは海外トップチームを参考に練習環境を独自に強化。
専属調理師による栄養管理やメンタルトレーニング、さらにはアナウンサーからのトークレッスンなどにも取り組んでいる。

そんな「REJECT」が新たに立ち上げたのが…

REJECT・甲山翔也代表取締役社長:
当社はある種の起爆剤のような存在だと思っておりまして、自分たちの身にまとっているものすべてをブランド化して行くみたいなところで、スポンサーさん頼りではない強固なブランドを確立していけると思っています。

国内eスポーツチーム初となる、本格的アパレルブランド。REJECTが得意としているシューティングゲームの軍服から着想を得るなど、eスポーツチームならではのデザインも。

また、どんな人にでも着てもらえるようユニセックス仕様にした。

質が高い一般的なアパレルブランドをeスポーツチームREJECTがたまたまやっていたという見せ方にしたかったという。

ブランド立ち上げの一番の狙いは、業界全体の課題とされてきた収益の強化だが、アパレルをきっかけとした新たなファン作りにも期待を寄せている。

REJECT・甲山翔也代表取締役社長:
eスポーツチームとして大切なまずは実力で勝ち切るぞ、みたいなカッコいい部分というところを軸にしながら自分たちの生き方に共感してくれた方に商品を買っていただく。
そういった中でeスポーツを通じて、世の中の社会の皆さんに貢献できるというような所に入っていけるとeスポーツ全体が盛り上がっていくんじゃないかという風にも思っています。

(「Live News α」1月24日放送分)