90.7%の有効性を確認

厚労省は1月21日、アメリカの製薬大手ファイザー製の5歳から11歳の子どもを対象にした新型コロナワクチンを特例承認した。

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国内でこれまでに承認されているワクチンは12歳以上が対象で、11歳以下に使えるワクチンが承認されるのは初めて。

このワクチンは、12歳以上の接種に使用されているものとは違い、有効成分の量は大人用の3分の1となっている。

ファイザーによると、5歳から11歳を対象に行った海外の臨床試験では90.7%の有効性が確認されたという。

政府は3月以降、接種を開始する方針だ。

接種に悩んだら「かかりつけ医」に相談

Live News αでは産婦人科専門医で4人のお子さんを育てる母でもある、稲葉可奈子先生に話を聞いた。

三田友梨佳キャスター:
5歳以上へのワクチン接種の拡大、どう受け止めますか?

産婦人科専門医・稲葉可奈子先生:
子どもが自分の身を守る手段が1つ増えるという意味で、とてもウェルカムに感じています。子どもの新型コロナ感染は一般的に成人よりも軽症にとどまりますが、小児多系統炎症性症候群(MIS-C)といった長期合併症の可能性はあり、これは日本でも数例報告されています

産婦人科専門医・稲葉可奈子先生:
米国では800人以上のお子さんが残念ながら新型コロナにより亡くなられています。また、入院が必要になった子どもの約3分の1は基礎疾患がないことも報告されています。日本は米国ほどの感染状況ではないものの、子どもの死亡例も1例あり、軽視することはできないと思います

三田友梨佳キャスター:
5歳から11歳を対象としたワクチン接種についてはどのようなことが分かっているのでしょうか?

産婦人科専門医・稲葉可奈子先生:
5-11歳を対象とした臨床試験において、大人の1/3量で十分な抗体を得ることができたので、子どもには1/3量となります。気になる副反応の頻度は大人よりも低いことがわかっています。小児科学会から20日に出た声明でも、重症化リスクが高い基礎疾患のある子は、予防接種により重症化を防ぐことが期待されるとされています。健康な子についても接種の意義はあり、本人と保護者がよく理解した上での接種が大事と言えます

三田友梨佳キャスター:
子どもたちは自分だけでは判断できないからこそ、保護者の果たす役割は大切ですね?

産婦人科専門医・稲葉可奈子先生:
うちの4人の子のうち2人が、5-11歳の対象で、以前からワクチンの話をしていますが、本人たちは早く接種したいと言っています。もし子ども達が感染してしまったらということを想像してみると、重症化しなくても、家族が濃厚接触者となり仕事に行けなくなってしまう、あるいは家族へうつしてしまう、さらに学校や保育園、幼稚園が対応に追われるなど、家族はもちろん社会に与える影響は大きいと言えます

産婦人科専門医・稲葉可奈子先生:
基礎疾患のある子とその兄弟は接種の優先度が高いと言えますが、一方で、発熱などの副反応で 具合が悪くなりやすいのも基礎疾患のある子ども達なので、どういったタイミングで接種をするのかなどはよく病態を知っているかかりつけ医としっかり相談していただければと思います

三田友梨佳キャスター:
ワクチンに対しての考え方は人それぞれ異なりますし、どの選択も尊重されるものだと思います。子ども達の健康状態や基礎疾患の有無など様々なことを考慮する必要がありますので、接種についてより納得した形で判断できるためにもなるべく多くのデータを公表してほしいと思いますし、私たちもお伝えしていきたいと思います。

(「Live News α」1月20日放送分)

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