一見おしゃれなTシャツ。実は、石川県小松市にあるマンホールをデザインに取り入れている。何気なく歩いていると気づかないマンホール。なぜデザインに取り入れたのか、取材した。
小松市役所を訪れた男女2人組。ある商品の完成を報告しにやってきた。

ジャパンアンダーグラウンド 藤本夏紗音さん:
小松市のPRにお力添えできればと思いまして
宮橋市長に渡されたシンプルなデザインのTシャツ。そこに描かれているのは、マンホールだ。

歌舞伎の街・小松にある「勧進帳」をモチーフにしたマンホールが、忠実に再現されている。

小松市 宮橋勝栄市長:
肌触りは(下に服を)着ているので分からないんですけど、いいんじゃないですかね。マンホールとは思えないですよね
世界40カ国を旅して…日本のマンホールに感激
このTシャツをプロデュースしたのは、ジャパンアンダーグラウンドの“マンホールオタク”足立拓海さんと、“マンホール大好き”な藤本夏紗音さん。日本全国を回りながら、ご当地マンホールのデザインを使ったTシャツを作っている。

一体なぜマンホールのデザインを使ったのか?
向山侑希アナウンサー:
事業を始めたきっかけは?
ジャパンアンダーグラウンド 足立拓海さん:
僕、旅が好きで世界40カ国で旅をしたんですけども、1つ市が変わるだけでも全然マンホールのデザインが変わる、こういった取り組みをしているのは日本だけ。これをもっと世界中の人、日本中の人に知ってもらいたいと、Tシャツにして親しみやすいようにした

バックパッカーとして世界中を旅していた足立さん。日本のマンホールだけが自治体によって異なることに気づき、帰国後にこの事業を始めた。

これまでに採用したマンホールのデザインは、北海道、東北、北陸の17の自治体。

そんな2人が今回、目を付けたのが、小松市のマンホールだった。
気付きにくい足元のおしゃれなデザイン
ジャパンアンダーグラウンド 藤本夏紗音さん:
パッと見て、何が描かれているのか興味を持ちやすいデザインになっていて。歌舞伎の画が書いてあるというところからどんな町か想像して、行ってみたくなるようなデザインなので、小松市のデザインを採用しました

向山侑希アナウンサー:
こういったマンホールがあるなんて知らなかったです
ジャパンアンダーグラウンド 足立拓海さん:
なかなか意識しないと、これだけおしゃれなマンホールも気づきにくいと思うので
ジャパンアンダーグラウンド 藤本夏紗音さん:
こういうふうに見てみると、柄があって意味があって、すごく素敵な世界が広がっています。
向山侑希アナウンサーも、実際にこのTシャツを着てみることに。

ジャパンアンダーグラウンド 藤本夏紗音さん:
すごい!弁慶がいい表情してる!
ジャパンアンダーグラウンド 足立拓海さん:
喜んでますね、弁慶が
着こなし方をアドバイスしてもらうと…。
ジャパンアンダーグラウンド 足立拓海さん:
Tシャツにしてすごくおしゃれ、スタイリッシュに見えるというところが、デザインのポイント。今は冬ですけど、普段着としてTシャツの上にジャケットを羽織ったり(楽しめる)
目標は「日本のマンホールを海外へ」
小松市マンホールTシャツは、ブラックとホワイトの2種類。綿100%で普段使いにピッタリだ(4200円+送料)。

ジャパンアンダーグラウンド 足立拓海さん:
マンホールの権利というのは、各市役所さんや水道局が持っているので、それを僕たちのTシャツとしてそのデザインを使わせて下さいという交渉の旅に出ています。1都道府県あたり最低でも1つのマンホールを採用させていただいて、日本制覇をしたい

ジャパンアンダーグラウンド 藤本夏紗音さん:
トレーナーであったりパーカーであったり、そういう商品展開をしたり。あとは、例えば姉妹都市に目をつけていて、海外の姉妹都市に日本のマンホールを設置したりというのは、大きな野望として将来的に考えている

小松市のマンホールTシャツは、ジャパンアンダーグラウンドの公式オンラインショップで販売されている。
(石川テレビ)