1月9日(日本時間10日)、濱口竜介監督、西島秀俊さん主演の映画「ドライブ・マイ・カー」がアメリカの「ゴールデン・グローブ賞」を受賞しました。アカデミー賞の期待も高まる中、この映画の「凄さ」をめざまし8が独自取材しました。

日本映画の受賞は62年ぶりの快挙

「ゴールデン・グローブ賞」は、世界最高の権威とされるアカデミー賞の前哨戦といわれます。日本の作品が受賞するのは、市川崑監督の「鍵」以来62年ぶりの快挙です。「ドライブ・マイ・カー」はこれまでにも、カンヌ国際映画祭で日本映画初の脚本賞を含む4冠を獲得しています。

©2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
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世界を魅了する「ドライブ・マイ・カー」は村上春樹さんの短編小説が原作。
妻を亡くして喪失感を抱えた演出家の男性が、専属ドライバーの女性と出会い、妻の秘密をたどっていくという物語です。

受賞後、都内の映画館を取材すると……

「満席」の看板がかけられていました。

鑑賞した人:
自分の生き方とか考えさせられる映画だったと思います。みてよかったです。

オバマ元大統領もお気に入り

さらに、大の映画好きでもあるアメリカのオバマ元大統領は自身のツイッターで……。

オバマ元大統領のツイッター:
私が大好きな2021年の映画作品である。これらの作品はそれぞれ力強いストーリーを持ち、私と同じくらいみなさんにも楽しんでいただきたい。

2021年に公開された映画から選出した14本のお気に入り作品のうちのひとつにあげました。

オバマ元大統領のツイッターより

「心にずしんときた」作品、時代の流れも“追い風”に

今回、なぜ受賞することができたのでしょうか?

「ハリウッド外国人記者クラブ」の会員で、ゴールデン・グローブ賞への投票権を持つ映画ライターの中島由紀子さんに話を聞きました。

映画ライター・中島由紀子さん:
絶賛されてても必ず誰か「でも」っていう人がいるんですけど、(この作品)に関しては「でもこの映画は」っていう人があんまりいないですね。試写を見に行った時に、ドイツ人とイタリア人のメンバーと一緒に行って、3カ国全然違う環境のメンバーが集まっていったわけなんですけど、見終わった後にやっぱ言葉が出ないんですね。もう、なんか心にずしんときて。

実際に「ドライブ・マイ・カー」に投票したという中島さん。
日本作品が賞をとった理由は――。

映画ライター・中島由紀子さん:
人間の感情みたいなものがたっぷり感じられて。時代の流れもあったんですよ。外国映画とか人種とか、言葉の違うものに対する心の開き方が変わってきているんだと思うんですね。タイミングもすごくあると思いますよ。受賞まではいくかなっていう予感をずっと持たされたのは、この作品が久しぶりですね。

日本の作品として初めてアカデミー賞作品賞を受賞する可能性もあり、注目は一層高まります。

(「めざまし8」1月11日放送)