「アイドルコピーダンス」日本一を決める“ユニドル”大会目指す女子大生

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アイドル好きな女子大生たちが、アイドルのコピーダンスの日本一を決める「ユニバーシティアイドル」、略して「ユニドル」という大会がある。この大会を目指し活動を続ける女子大学生たちは、コロナの影響で約2年、ステージに立つことができなかった。
しかし、2021年12月に久しぶりに予選大会が開催され、ステージ上で思いっきり「好き」を表現することができた。

名古屋の金城学院大学の16人のユニドルチーム「炭酸メリリエット」。メンバーはアイドルの曲をコピーし、大学対抗でパフォーマンスを競う大会「ユニドル」への出場を目指して活動してきた。

ももさん:
金城学院大学の、薄紫色担当のももです

ゆかさん:
金城学院大学1年生シルバー担当のゆかです

全員、アイドルではなく大学生。踊っているのも、彼女たちが好きなアイドルの曲だ。衣装も自前でつくった。

コロナ禍で決勝大会が3連続中止…学生最後の大会に向け練習再開

高校時代から櫻坂46のファンだった4年生のあこさんは、大好きなアイドルに少しでも近づきたいと、入学してすぐに「炭酸メリリエット」で活動を始めた。
ところが、2年生の終わり頃からのコロナの感染拡大で、状況は一変…

あこさん:
コロナ禍で予選はできているんですけど、本大会の決勝が3大会連続で中止になって…

年に2回行われるユニドル大会は、全国各地の予選を勝ち抜いたチームで決勝が行われるが、コロナの影響で決勝は3連続中止。2020年の夏は、予選も中止になった。さらに大会だけでなく、地域のイベントや学園祭への出演もとりやめになってしまった。

あこさん:
頑張ろうと思っていた矢先だったので、どこで頑張ったらいいのか…。残念、悲しい、どうしようもない。後輩に何も教えられずに、時間だけがただ過ぎてしまった…

4年生のあこさんにとって最後となる、ユニドル大会の東海予選まであと1か月と迫ったこの日。コロナが落ち着きを見せていることもあり、久しぶりに対面練習が再開した。

あこさん:
顔見て一緒に練習しないと、細かいところまで合わせるのが難しいので、やっぱり会うのは大事

和気あいあいと練習は進むが、取り組む姿勢は真剣そのもの。だが、メンバーが大移動し1列になるパートでは、体がぶつかってしまい、うまくいかない。

あこさん:
全員無視して、自分が行くぞという気持ちで、ぶつかってもいいという気持ちで

何度も、完璧になるまで繰り返した。

「推しが頑張っているから自分も」大好きなアイドルに近づくために練習

この日は、卒論の準備をしていたあこさん。この後、週に3回行われているユニドルのための練習だ。練習は、夕方から夜遅くまで続く。そんな忙しい毎日の癒しになっているのは…

あこさん:
(写真見て)かっこいい、かわいい、最強ですね。「=LOVE(イコールラブ)」の野口衣織さんなんですけど

指原莉乃さんプロデュースの11人組アイドルグループ「=LOVE」の野口衣織さん。あこさんが一番“推している”メンバー、「推しメン」だ。

あこさん:
元気も出るし、インタビュー読んでも「推しがこんなに頑張っているから自分ももっと頑張ろう」って思います

予選大会当日…3大会連続中止の悔しさをステージにぶつける強豪チーム

12月8日、いよいよ「ユニドル2021-2022Winter東海予選」当日。コロナが落ち着き始めているため、観客の数は前回の約1.3倍に。

あこさん:
たくさんお客さんがいるので、ステージに上がれるのはすごく楽しみ。優勝を目指して、頑張っていきたい

予選には15組が参戦し、上位2チームが2022年2月の東京での決勝に進める。「炭酸メリリエット」が最後に決勝に進んだのは、あこさんが入学する前だ。

理由は、東海地方のユニドルは強豪ぞろいのため。中でも、中京大学の「ヒトノカネデスシガタベタイ」は、一糸乱れぬ力強いパフォーマンスで東海予選3連覇中。
しかし、出場できるはずの決勝大会は、相次いで中止になってしまった。

ヒトノカネデスシガタベタイのあやかさん:
決勝のためにずっと頑張っていたし、優勝したのも決勝のためで、ゴールがなくなってすごく悲しい悔しい…

コロナで奪われた青春。その悔しさを、ステージにぶつける。完璧に揃ったダンスで、観客を魅了した。

練習で苦労した16人の迫力のダンスも成功…ステージで全力を出し切る

ステージ上では、次々と強豪チームがパフォーマンスを披露。それを見た、あこさんは…

あこさん:
他のチームがやっぱりすごいので、負けたくなくてどうしても…

負けたくない…強い気持ちから、思わず涙が。そして、いよいよ「炭酸メリリエット」の出番。練習でうまくいかなかった部分も、バッチリ決まった。16人という大人数を活かした大迫力のダンスを、ミスなく踊りきった。

あこさん:
今までステージに立つ機会が減っていたので、そのへんのカバーは大変だった。いつもよりお客さんの顔が見られて、すごく楽しいステージでした。やり切った反動で泣いちゃった

全てをかけて掴んだ念願の決勝への切符

全てのステージが終わり、いよいよ結果発表。東海予選の1位に輝いたのは、3連覇中の中京大学の「ヒトノカネデスシガタベタイ」だった。決勝進出へ残る枠は1つ。2位は…

司会者:
炭酸メリリエットです!

あこさん、初めての決勝進出だ。

あこさん:
今回に全てをかけられて、すごく嬉しい。もっと忙しくなると思うけど、負けずに頑張っていきたい

コロナによって「好き」を表現する機会を奪われた女子大生たちは、残されたわずかな時間で輝きを取り戻した。

(東海テレビ)