混み合う歩道を走り抜けたり、横断歩道を渡ったりするなど、違反行為が急増している電動キックボード。ルールを無視の危険な走行が横行し、問題になっている。

街中でもかなりのスピードを出して走行する姿が見られた。ヘルメットやナンバープレートはつけていない。

こうした中で、警察庁は12月23日、一部のキックボードについて免許を不要とする方針を固めたことが分かった。新たな改正案では、具体的にどのようなルールに変わるのだろうか。

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警察庁は最高時速20キロ以下の電動キックボードについて、16歳以上であれば運転免許不要とし、原則として車道通行とする方針だ。

これらのキックボードは自転車と同じ扱いで、ヘルメットの着用は義務ではなく、15歳以下は公道の走行は不可となる。

危険走行相次ぐも…ルールは守られない

東京都内では2021年11月末までに60件の事故が起きるなど、危険な走行が相次ぎ、問題となっている。電動キックボードで歩道を走行していた人に聞くと、こんな返答が帰ってきた。

ディレクター:
電動キックボードは歩道を走っちゃいけないんですけど、それは分かっていましたか?

歩道を走行していた人:
うるせーよ!話しかけんな!クソ!

ディレクター:
(扱いが)原付とかと一緒なんですけど…信号赤ですよ。

その後も街のいたるところで、ルールを守らない人の姿が確認された。

「自分の子どもが乗ったら」街では不安の声

違法な走行が横行する中での規制緩和の動きに、街の人からは不安の声が聞かれた。

30代女性:
ちょっと怖いっちゃ怖いですよね。危ない気がしますね。乗り慣れてない人だったら

40代女性:
自分の子どもたちが乗って、誰かを当てちゃったりとかしたら…親としては怖い

改正の方向性について警察庁は、町中の自転車の速度調査を踏まえて、同等のスピードで走る電動キックボードの利便性と安全性を検討した結果としている。

(「イット!」12月23日放送より)