ルール無視 危ない走り急増

モーターの力でスイスイと公道を走る電動キックボード。

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しかし、その一方で違法な走行が急増。
歩道で人混みを縫うような危険な走行をしたかと思えば…

なんと電動キックボードに乗ったまま混雑する駅構内に入る人も。

違法走行をする男性:
人に迷惑をかけなければいいかな。ハハハ

東京の都心を走る電動キックボード。密を避けられる移動手段として、コロナ禍で注目される乗り物だ。

公道での安全性を確かめるため、都内で実証実験がこの春から始まっていた。

この実証実験を請け負うのが国の認定を受けた企業『ループ(Luup)』。
電動キックボードのシェアリングサービスを行っている。

運転免許が必要 ヘルメットは任意

実験に使われる電動キックボードの最高速度は15キロといわゆるママチャリ並み
それでも自動車などの運転免許が必要となる。

この運転免許証を事前に専用アプリを使って登録し、走行確認テストに合格をすれば、すぐに公道で電動キックボードに乗ることができる。

公道では車道の左側か自転車レーンを走ることが可能だ。

ヘルメットの着用は任意となっている。

初乗り10分間が110円という手軽さもあって通勤や街乗りとして人気が高いという。

利用者:
速くも遅くもなくちょうどいい。少し急いでいる人にはぴったりな速度感。

相次ぐ違法走行

一方で、電動キックボードの普及を妨げると問題になっているのが相次ぐ違法走行だ。
ナンバープレートが付いていない電動キックボード。

これらは私有地での利用を目的としている。そのため公道を走るのは違法となる。

街を見てみると…歩行者のスレスレで歩道を走り抜ける男性の姿が。電動キックボードでは歩道や横断歩道を走れない。

電話しながら走行も

取材班はナンバーなしの電動キックボードに乗る男性を目撃した。

ーーーすいません、フジテレビですが…ナンバーが付いていませんが?

違法走行をする男性:
今、電話中なんで!

この男性は電動キックボードに乗りながらイヤホンで耳をふさぎ電話をしていた。

違法走行「迷惑かけなければ」

渋谷で取材を続けていると違法走行を繰り返す一人の男性がいた。
人通りの多い駅前の歩道で電動キックボードに乗っていた。

そして、そのまま駅構内へと入っていった。
男性に注意をすると電動キックボードに乗りながら答えた。

違法走行をする男性:
人に迷惑をかけなければいいかな。ハハハ

ーーーこれからナンバープレートを付ける?
申請は面倒くさいし、自転車は別にいらないじゃないですか。

普及のためにルール作りを

新しい移動手段として注目される電動キックボード。運営会社は実証実験を通して普及のために必要なルールづくりを国に訴える方針だ。

Luup岡井大輝社長:
どういう形であれば街の方々が安心・安全に感じて乗っている方も安心・安全で便利と感じる状態かをしっかり政府と議論した上で、正しい法整備がなされることが重要だと思っています。

(イット!6月1日放送分より)