海外用には登録にパスポートも必要

新型コロナワクチンの接種を済ませていることをスマートフォンで証明するアプリの運用が、12月20日に始まった。飲食店や大規模イベントでの活用が想定されている。

この記事の画像(7枚)

「新型コロナワクチン接種証明アプリ」はデジタル庁がリリースし、自治体や接種会場で入力された個人のワクチン接種情報がスマホに交付される仕組みで、いつでもスマホで接種証明ができるようになる。

名古屋市在住で、2回接種済みの番組スタッフが実際に試してみた。

アプリをインストールしたら、まず国内用か海外用かを選択。海外用ならパスポートが必要になる。そして、このアプリに欠かせないのが「マイナンバーカード」だ。

暗証番号を入力してマイナンバーカードをかざすと、接種した日やワクチンの種類など、自分の接種の情報が瞬時にスマホに反映される。インストールから証明書発行までかかった時間は3分ほどで、すべて無料だ。

濃厚接触者の特定に役立つが課題も…

飲食店では、緊急事態宣言下でもこのアプリを活用すれば、5人以上での飲食が可能になる。これは「ワクチン・検査パッケージ」に基づくもので、より手軽に制限緩和が適用されることになる。

大規模イベントでは、入場者をワクチン接種を2回済ませた人に限定すれば入場者数の上限が撤廃されるが、このアプリが証明になる。

接種証明アプリでは個人のQRコードが発行されるため、万が一感染者が出た場合、濃厚接触者の特定などにも役立つ。

一方で課題も指摘されている。

接種の情報が登録されているワクチン接種記録システム(VRS)に、ロット番号や接種日の間違いなど多くの誤入力が判明。

12月17日時点で、全国で約10万件の誤りがあるといい、誤った内容の証明が表示されてしまうおそれもあるため、デジタル庁は「アプリ使用前に必ず確認を」と呼びかけている。

マイナンバーカードを持っていない人はアプリには登録できない。公式の「接種証明書」が必要な人は、お住いの市区町村の窓口で発行してもらうことになる。

例えば名古屋市では2022年1月以降、紙の接種証明の発行センターを開設して対応していく予定だ。

(東海テレビ)

東海テレビ
東海テレビ

岐阜・愛知・三重の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。