自分らしさを楽しめる…デジタル時代にあえて“手書き”

手帳ではなくスマートフォンでスケジュール管理をする人が増える中、名古屋の大学生が学生向けの手帳を考案した。店頭にも2022年用の手帳が並び、紙ならではの人気の秘密もあるようだ。

10代〜50代の男女を対象にした調査では、手帳は「デジタル・アプリ派」が45%と「紙派」を上回っていて、特に10代〜30代の若者の間では、紙よりもスマホのアプリなどを使っている人が多い。

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そんなデジタルネイティブの若者が考案した新作手帳「ワンセメ手帳」。愛知大学に通う2人の学生が作った。

手帳を考案した愛知大学2年生:
(インスタグラムのストーリーで調査して)持ち歩きにくいとか、続かないとか、そういう理由で使っていない

学生たちからの「続かない・持ち歩きにくい・スマホで十分」という意見をもとに作られた「ワンセメ手帳」。前期と後期で1冊ずつ分けることで、薄さと軽さを実現。折りたたまれたカレンダーを広げれば、月間と週間の予定を同時に確認することができる。

前期と後期で1冊ずつに分け、薄さと軽さを実現。広げると月間と週間の予定を同時に確認できる。
前期と後期で1冊ずつに分け、薄さと軽さを実現。広げると月間と週間の予定を同時に確認できる。

他にも収入管理や時間割を書き込むページがあるなど、まさに学生にぴったり。

時間割のページには、科目・講師・教室を書き込める
時間割のページには、科目・講師・教室を書き込める

手帳を考案した愛知大学2年生:
スマホを使うことが日常の中で当たり前になっていると思うんですけど、この手帳をきっかけとして、書く習慣を日常にもう一度取り入れていただきたいなと思っています

一方、ロフト名古屋ではデザイン重視のものから機能性重視のものまで、2022年用の手帳2500種類を販売している。

ロフト名古屋・文具売り場の担当者:
シンプルで使いやすい手帳がトレンドになっております

シンプルさを求める人から圧倒的な人気を誇るのが、「コクヨ」のキャンパスノートが手帳になったもので、月ごとに予定が書きこめるページ以外はノートと同じフリースペースになっている。

スケジュール管理をしながらノートとしても使えるタイプは、他のメーカーからも発売されていて人気だ。

今季の新作には、ノートパソコンの大きさに合わせて作られていて、パソコンの前に置いて仕事をしながら予定を書き込むことができるコンパクトなものも。

さらに、デスクに置いて卓上カレンダーとして使うこともできる手帳も登場していた。

ロフト名古屋・文具売り場の担当者:
2021年から販売されているもので、コロナ禍でテレワークやリモートワーク、学生の方はオンライン授業など、自宅から参加されることが多くて。卓上カレンダーの代わりになる手帳を使われる方が増えています

紙の手帳を使う醍醐味のひとつが、自由に書き込んだりデコレーションしたりと、自分仕様にできること。

その日の気分を書き込めるほか、フリースペースをたっぷりとって自由な記録ができる手帳もある。

ロフト名古屋・文具売り場の担当者:
自分らしさや楽しさを味わいたい、表現したいという人が、そうされているのではないかと。スケジュール管理以外にも日記、家計簿、ライフログとして、紙の手帳を買い求めているのではないでしょうか

(東海テレビ)

東海テレビ
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