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加藤綾子キャスター:
取材部の記者が、イチオシのネタをお伝えする「ネタプレ」。きょうは『秋篠宮さま56歳、眞子さん結婚への複雑な胸中』についてフジテレビ社会部宮内庁担当の宮﨑千歳記者に伝えてもらいます。

フジテレビ宮内庁担当 宮﨑千歳記者:
秋篠宮さまは11月30日、56歳の誕生日を迎えられました。先だって行われた記者会見の大半が長女の小室眞子さんの結婚についての話だったんですけど、言葉の端々から複雑な感情が入り交じっているとの印象を受けました。

宮﨑記者:
1時間余りに渡って行われた記者会見ですが、3問目の質問まではカメラ撮影がありました。それ以降については撮影がない形で記者会見が行われました。この会見には私も立ち会いました。眞子さんの婚約内定から4年、記者会見の度に秋篠宮さまの率直な思いをうかがってきた経験を踏まえて感じてきたことをお伝えしたいと思います。

宮﨑記者:
まずは、結婚に伴う行事の見送りに「にじむ複雑な胸中」について、会見で秋篠宮さまは、今回の異例ずくめの結婚により「納采の儀」などの行事を行わなかったことについて、「皇室の行事や儀式が非常に軽いものだという印象を与えた」との認識を示されました。

宮﨑記者:
その上で「皇室にも影響を与え、迷惑をかけた方々に申し訳なく思っている」と述べられました。さらに、それらの行事を見送ったのは「私の判断」だったということも、明らかにされました。その理由に挙げられたのが、次の2つです。

宮﨑記者:
「金銭トラブル未解決」と「小室圭さんの文書」の2つです。2021年4月、小室さんが公表した28枚の文書について、秋篠宮さまは会見で「あれを読んでみんながすぐに状況を整理して納得できるというものではない」と述べられました。

宮﨑記者:
その上で、会見で秋篠宮さまは「私は本来であれば、それは行うのが適当であると考えています。本来であれば、その三つを行うのが、繰り返しますけども、良かったと思っております」との認識を示し、結婚に伴う行事を行った方が良かったと重ねて発言されました。

宮﨑記者:
ですので、小室さんが公表した文書がもっと分かりやすくて理解と納得を得られる内容で、結婚までに金銭トラブルが解決していれば、行事を行った上で結婚を迎えることができたのにという強い思いを感じました。

宮﨑記者:
そして、これまで皇族としての務めを果たしてきた眞子さんへの思いが分かる発言もありました。秋篠宮さまは、会見で「彼女は結婚するまでの間、皇族でいる間『公的』なものと『私的』なもの場合には、常に『公的』なものを優先してきていると私は思います」と述べられました。

宮﨑記者:
秋篠宮さまは、女性皇族の結婚は“私的なもの”との立場で、もし『公』を優先していたとしたら「10年経っても20年経っても結婚はできないことになる」と指摘されました。そして、娘の仕事ぶりを擁護するような形で、『公』より『私』を優先させたという一部報道の論調に疑問を呈された形となりました。

宮﨑記者:
公的な役割をしっかりと果たしてきた娘だからこそ、皇族らしい形で送り出したかったという本心が垣間見えたと思います。『娘の強い意思』と『国民に寄り添う皇室』の狭間で板挟みなった苦悩や葛藤、皇室の一員として厳しい判断を下さざるを得なかったという複雑な胸中が滲み出ていたように思います。

宮﨑記者:
そして次に会見で感じたのは、人生の舵を切った娘の幸せを祈る父親としての表情でした。眞子さんがニューヨークで新生活を始めていることについて、秋篠宮さまは「本人たちが、アメリカで生活をすると決めたわけですから、それが本人たちにとって、それが一番良いことなんだろうと思っています」と述べられました。

宮﨑記者:
今回の結婚の中心には常に眞子さんの『強い意思』があって、結婚後は海外で生活するというのも、眞子さんの『強い意思』によるものでした。秋篠宮さまも、その『強い意思』に4年間向き合ってこられたと思います。

宮﨑記者:
2013年の記者会見で、秋篠宮さまは「(結婚後も)娘ですので近くにいてくれたら」と話されていましたから、やはり寂しい気持ちをお持ちだと思うんですけど、それでも、本人たちが決めたことだからと、どこか吹っ切れたようにも、または、ご自身に言い聞かせてらっしゃるようにも聞こえました。さらに、今も多くの人の心に残っていると思うんですが、結婚の朝のお別れの場面です。

宮﨑記者:
あの時に、秋篠宮さまが父親としてどのような思いだったのか。実はカメラ撮影のない記者会見の場で直接質問したところ、秋篠宮さまは「そうですね。どのような気持ち・・・」と、少しお考えになってから「元気で暮らしてくれればいいなという気持ちでしょうかね」と答えて、ふっと笑顔を見せられたんですね。

宮﨑記者:
そこから幸せを祈る思いというのがすごく伝わってきましたし、その時の表情が1時間余りの会見を通して最も父親としての感情を帯びてらっしゃるように思いました。今も、複雑な思いがおありだと思うんですけど、人生の舵を切った娘の幸せを祈るしかないという境地なのかもしれません。

宮﨑記者:
そして、最後にこの会見で感じたことがあります。『秋篠宮家の結婚には続きが…』です。実は今回の会見では眞子さんの結婚を一貫して支え続けられた次女の佳子さまの結婚についても質問が及びました。それに対して秋篠宮さまは「結婚については、そういう時期が来ましたら、じっくりと話し合いをしたいと思います」と述べられました。

宮﨑記者:
眞子さんとの間では親子で話し合いができない時期があったんですが、結局は、どこかの時点で話し合いをしないと、話し合いによってしか解決できないということも、今回教訓としてあったと思うんです。

宮﨑記者:
ここで気になるのが、以前、秋篠宮さまも佳子さまも、お二人とも会見で明かされていた「お互いに気が短くて、すぐに衝突してしまう」という、お二人の関係性なんですよね。冷静なお話し合いができるかどうかというところです。

加藤キャスター:
お互い本音でぶつかり合われるというのも、それも良さそうですね。

柳沢秀夫氏:
本当に親子らしいなという感じがしますよね。

宮﨑記者:
いつか佳子さまが結婚の時期をお迎えになった時に、親子でどんな話し合いをされるのか、そして、皇室を離れた眞子さんがどのようにそこに関わるのか、秋篠宮家の結婚をめぐるストーリーには、まだ続きがあるのかもしれません。

加藤キャスター:
そうですね。皇室のあり方、皇族方の結婚というのは佳子さまも含めてとても注目されますからね。

柳澤秀夫氏:
秋篠宮さまも公的な立場と、ひとりの父親としての思いというものがあって、本当だったらこんなことは聞かれたくない、答えたくないという思いの中で、よく率直にお答えになったなと思うんですよ。そうすると、そういう心の内、胸中がどうであったかということを、われわれ国民も思いをめぐらす必要があるのかなと思いました。

加藤キャスター:
本当に父親としての気持ちというのが、すごく伝わってくる記者会見でしたね。

(画像には眞子さま当時のものも含みます)
(「イット!」12月2日放送より)