天皇皇后両陛下の長女・敬宮愛子さまは、1日、二十歳の誕生日を迎え、「成年皇族の一員として、一つ一つのお務めに真摯に向き合い、できる限り両陛下をお助けしていきたい」と文書で抱負を寄せられた。

”二十歳”の愛子さま 近影撮影では淡いメイクで
愛犬・由莉とお住まいの御所の庭を散策される愛子さま。二十歳にあたり提供された映像では、
髪をアップにし、淡いメイクをされている。

「私の歩みに関わった全ての方に感謝」
愛子さまは、成年にあたり文書で感想を寄せ、「様々な方と出会い、関わることを通じて、人と人とが互いに手を取り合い、交流の輪が広がっていく素晴らしさを学び、全ての経験が、今、私の財産となっています」とこれまでの日々を振り返り、「私の歩みに関わってくださった全ての方に深く感謝いたします」と感謝の思いを記された。

また、今後については、「成年皇族の一員として、一つ一つのお務めに真摯に向き合い、できる限り両陛下をお助けしていきたいと考えております」「日頃から思いやりと感謝の気持ちを忘れず、小さな喜びを大切にしながら自分を磨き、人の役に立つことのできる大人に成長できますよう、一歩一歩進んでまいりたい」と心境を綴られた。

オンライン授業の日々 成年皇族の準備も
学習院大学文学部日本語日本文学科2年生の愛子さまは、今年から「日本語日本文学系」を専攻し、源氏物語など、平安時代以降の日本文学に関する授業などを履修されている。
新型コロナウイルスの感染状況を考慮して、入学以来オンラインでの授業を続けているが、宮内庁によると、愛子さまは画面越しに友人と交流したり、演習の発表準備などで両陛下からアドバイスを受けられることもあるという。

また、栃木県の那須を始めとする御用邸での静養を控える中、コロナ禍での現地の人々の様子を案じ、再会する日を願われているという。
今年9月には、お代替わりによるお住まいの交換に伴い、慣れ親しんだ赤坂御用地から皇居に引っ越された。引越し作業に伴い宮殿に滞在していた期間には、愛子さまは宮殿内の部屋を見て回り、両陛下から儀式での所作などについて説明を受けるなど、成年皇族としての活動への準備も重ねられた。

授業の無い時間や休日には、両陛下の見送りや出迎えをしたり、陛下と一緒にジョギングをするなど、ご家族との時間をとても大事にされているという。いとこである秋篠宮家の長女・小室眞子さんの結婚については、遠く離れることに寂しい気持ちもあり、思い出を大切にしながら幸せを祈られているという。
成年行事は12月5日 恒例の”記者会見”は春休みに
1日は平日で、学習院大学の授業があることから、愛子さまは夕方、宮内庁長官などからお祝いを受け、成年皇族としての主な行事は、5日の日曜日に行われる。
恒例となっている成年にあたっての記者会見は、オンライン授業や課題提出で忙しい現状を考慮し、「成年になったことを感じながら落ち着いて回答を考えることができる時期」として、大学が春休みになる3月中旬に行われる予定だ。
