11月17日は「レンコンの日」。1994年にレンコンの一大産地である茨城県土浦市で「蓮根サミット」が開催されたのを機に制定された。沖縄県内でも宜野湾市などで生産されているが、収穫量を増やそうと新たな試みが行われている。

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レンコンの掘り起こしは重労働

栄養価が高く、シャキシャキとした食感が特徴のレンコン。宜野湾市の水田は「クチャ」と呼ばれる沖縄独特の硬い粘土質の土で、深さ50cmで生育するレンコンを掘り起こすのはかなりの重労働だ。

農業コーディネーター 穐葉武人さん: 
レンコンって放射状に広がっていくので、どこに埋まっているのか掘ってみないとわからない。それを見つけるまでに時間を要する

宜野湾市でレンコン栽培を経験した農業コーディネーターの穐葉武人さんは、収穫での負担を減らすことがさらなる生産量の増加に繋がると考え、大型のプラスチック容器「コンテナ」を使ったレンコンづくりに挑戦することにした。

農業コーディネーター 穐葉武人さん: 
コンテナの場合は、土さえ退かせば済みます。収穫作業の負担を軽減することによって栽培する人が増えるのであれば、収量も当然増えますし、普及につながるんじゃないかと思っています

この試みには、国頭村から南城市までの農家23名が参加した。今回は容量300Lのコンテナを50個を使用する。

コンテナを使ったレンコン栽培 農家23名が参加(2020年10月)
コンテナを使ったレンコン栽培 農家23名が参加(2020年10月)

参加した農家:
普通だったら水田じゃないですか、でもこれだったら庭にも置けるから家でも栽培可能かなと思うんですけど

コンテナで苗から順調に成長

参加者の1人、玉城勉さんは、うるま市で農薬を使用しない自然栽培でオクラや生姜、ミニトマトなどを生産している。

玉城勉さん:
もともとレンコンに興味があって、ぜひやってみたいと参加しました。コンテナ栽培はいいアイデアだなと思いました。ただ、やっぱりコンテナという限られた場所になるので、実際大きく育つかなと疑問はもっているんですけど、立派に育てあげて多くの県民の皆さんに提供できたら嬉しいと思っています

玉城さんは4つのコンテナでレンコンの栽培を始める。2021年3月に苗植えをして、1つのコンテナは順調に成長した。

コンテナでのレンコン栽培がスタートして1年が経った10月24日、コンテナ栽培の経験がある農家の森さんが講師となり、収穫に向けての講習会が開かれた。

 
 

――葉がまだ緑の状態の時は?

森義貴さん:
まだ早いです。8割黄色くなって2割くらい枯れてる時が収穫時です

――収穫する時は、ひとつのコンテナを一気にという感じですか?

森義貴さん:
そうですね、コンテナひとつずつって感じですね。多分いま、一番下の方の底の方で回るように出来ていると思う

一つの苗から多くのレンコンが収穫されるのを目の当たりにして、玉城さんも期待に胸を膨らませる。玉城さんのレンコンの葉も程よく黄色になり、収穫の時を迎えた。

収穫したレンコンは小ぶり 来季へ意欲沸く

玉城勉さん:
特に雑草抜きとかもないので比較的楽だなって印象はあります。夏場は勢いがあったので、ぜひ目標の20キロあったらいいなと思っています

作業開始から約40分。レンコンの実が見えてきたが…

玉城勉さん:
全然小さいですね。う~ん、栄養がいってないかな…

農業コーディネーター 穐葉武人さん:
ちょっと思ったより小さいかなという感じはしますね。でも出来てはいるので、ここからどう大きくしていくのかっていうところだと思います

今回は期待していた大きさに生育していなかったが、来季に向けて意欲が沸いてきたようだ。

玉城勉さん:
結構期待していたんですけど、収穫してみると思ったより小さくて。ちょっと残念ですけど、コンテナという限られた環境なので自然界の資材を投入して、実を大きくする方法も研究しながら、チャレンジを続けていきたいと思います。安全安心なレンコンを栽培して、みなさんに提供できるようになりたいです

県内でレンコンを生産している農家はごくわずか。今回の試みが軌道に乗り生産性が向上すれば、沖縄産のレンコンを手軽に味わえる日が来るかもしれない。

(沖縄テレビ)