2021年10月、宮城・蔵王町で、土の中から不思議な形をしたあるモノが掘り出された。

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「変なもの」の正体を探しに蔵王町へ

蔵王連峰のふもとにある蔵王町役場。2021年10月下旬、町民から一本の電話が入った。

蔵王町役場 平間さん:
はい、蔵王町役場です。…変なものですか?

それは「家の庭先で変なものを掘り出した」という、なんとも不思議な報告。
いったい何を掘り出したのか?私たちもその「変なもの」の正体を探るべく、役場に電話を入れた蔵王町の小島さんを訪ねた。

小島さん兄弟:
おはようございます。宜しくお願い致します

こちらが、その変なもの掘ったという小島椋さんと昂さんの兄弟。気になる「変なもの」の正体とは…

西ノ入菜月アナウンサー:
あ、これですか?

小島椋さん:
これが”バケモノ自然薯”です

そこにあったのは、おどろおどろしい形の自然薯。確かにバケモノ自然薯。全長は約50センチ、重さは約4キロ。一見、普通の自然薯には思えない、まさしく「変なもの」そのもの。

小島椋さん:
自然薯じゃないな、バケモノだなって(笑)

西ノ入菜月アナウンサー:
自然薯というより、樹齢何十年かの木の幹というか、根っこみたいな感じ

小島椋さん:
1本じゃなくて2本のツタがあるので、絡み合ってできているのかなと思って、最初は自然薯なのか疑問だった

このオバケ自然薯が見つかったのは家の庭先。ある日、祖母の憲子さんが自然薯が生えていることに気づいた。祖母から自然薯を掘るよう勧められた2人は、テレビで観た自然薯掘りの様子をまねて、素手とスコップでていねいに掘っていったと言う。

小島椋さん:
最初なかなか全体がわからなくて、早く終わらないかなとか、もう折ってやろうかなとか、挫折したところもあったけど、二人で声をかけながら

掘ること約3時間。現れたのは特大の、栄養価も豊富な自然のめぐみ。

小島椋さん:
掘り起こしたときの家族のうれしい顔をイメージしながら、最後までがんばれた

小島昂さん:
掘り起こした瞬間はよくここまで来たと、採ったなと。芋が折れなかったから、その分の達成感はとてもありました

じつはこの庭、ほかにもまだまだ埋まっている自然薯があるらしく…。

西ノ入菜月アナウンサー:
どうですか?第2弾!

小島椋さん:
場所が場所なので…もういいかな(笑)

ちなみに、丸森町の自然薯研究会では今回の小島さんの自然薯について、「擦ってみて餅のような粘り気があれば、ほぼ自然薯、なければ山芋。長さ、重さからして、ここまでの大きさの天然のものは見たことがない」と驚いていた。小島さんたちは、月見とろろご飯にして、家族みんなで食べたいと話していた。

【取材後記】
実際に私も“化け物自然薯”を持たせていただきましたが、赤ちゃんを抱っこした時と同じくらいの“重み“を感じました。
また、複雑に入り乱れた根っこのようなこの自然薯を間近で見るとより迫力があり、3時間かけてでも、あそこまで細部が折れずに掘り出すのはなかなかできないことだと、丸森町の自然薯研究会の代表の方も感心していらっしゃいました。

仙台放送アナウンサー 西ノ入菜月
仙台放送アナウンサー 西ノ入菜月

小島兄弟、すごいです!
ちなみに、小島さんたちは月見とろろご飯ではなく、擦った自然薯を油で揚げ、磯辺焼きのように海苔を巻いて召し上がったそうで、味は「とっても美味しかった」とのことです。

(仙台放送)