種族が違くても、なぜかとっても仲良し。
人間の赤ちゃんにくっついて離れたくないネコちゃんや、じっと見守るワンちゃんなどなど、編集部ではこれまでにも“ナイスコンビ”な動物たちをご紹介してきた。

そんな中、インコと犬の仲良し動画が、twitterで話題になっている。

イケると確信してからのローリーの大胆不敵さはすごい。ただし耳プルプルかじかじされても動じない老犬はもっと強い。

動画に登場しているのは、ローリー、ロリキートとも呼ばれるゴシキセイガイインコの「ブルブル」くんと、コーギーの「優」くん。
ブルブルくんは5歳の男の子、優くんは15歳のおじいちゃんという“歳の差”コンビなのだが…寝ている優くんの耳を足でつかみ、「プルプルプル!」と揺らすブルブルくん!

一方の優くんは、耳をグイグイと折りたたまれても“プルプル”されても、目を閉じたまま動じない構えだ。

耳をプルプル…
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ブルブルくんはそんな優くんに「これはイケる!」と思ったのか…思う存分“耳プルプル”したあとは、赤いくちばしで耳の先をそっとかじってみたりと、コメント通り大胆不敵なじゃれ方をしている。

からの「かじかじ」

この“静と動”のやりとりには「それぞれの個性がハッキリしていて面白い」「幸せな時間が流れてる」「ほっこりしますね!」とコメントが次々寄せられた。

ブルブルくんに比べてはるかに体の大きい優くんが怒らずにじっとしている姿、そして無邪気に遊ぶブルブルくんの姿に思わず笑ってしまう一幕。

果たしてこの2匹は、いつもこんなかわいいやりとりをしているのだろうか。2匹の飼い主であるAKI(@Wcorgi_YOU)さんにお話をお聞きした。

「放鳥すると毎回やりに行きます」

――2匹はそれぞれどんな子?

コーギーの優は全身麻痺で、普段の生活は要介護ですがとても元気です。好きなものはバギーでの散歩とジャーキー、それから女性です(笑)
過去に虐待されていた名残りからなのか、天性のものなのかは分からないのですが、女性や子供がとにかく大好きなので、動物病院でも女医さんや看護師さんには採血でも保定でもずっとニコニコしています。

チャームポイントは耳のミスカラーとコーギーらしからぬ体格の大きさ、ヨダレの多さ、先にあげた性格(愛想の良さ)ですね。温厚な子なので小型犬にマウント取られてもどうぞ〜ってマウントさせちゃうくらいのんびりしていて、過去から今まで家具等のイタズラもされたことがなくて。犬らしくない…というのもなんですが、生い立ちや人間よりの性格含めて魅力だなと思います。

バギーでニッコリな優くん

ゴシキセイガイインコのブルブルちゃんは今年の春に里子でお迎えした子で、好きなものは元飼い主さんが持たせてくれた鈴のおもちゃと昆虫ゼリーです。

チャームポイントは名前の由来にもなったケージにぶら下がる姿と、ロリキートの特徴を最大限に発揮した陽気さと明るさなんですが、初見のものに対しては警戒心が強くて新しいおもちゃを見せると逃げ出してしまうこともあります。

地震があってもダンスしてるくらい肝が太いかと思えば、石橋を叩いて渡る面もあって。ブルちゃんもとても人懐こい子で、前のお家では先住鳥の行動の真似をよくしていたり、仲良くしようと甘えたりしていたそうです(先住鳥さんには愛が伝わらず嫌われちゃってたみたいですが…) 感情豊かで自信家に見えて、時折見せる思慮深い一面のギャップが魅力的だなと感じます。

鮮やかな羽がきれいなブルブルくん

――ブルブルくんの“耳プルプル”遊びは、いつから始めたの?

耳のプルプルは昔はやってなかったんですが、今は放鳥すると毎回やりに行きます(笑)
優と遊びたくて一直線に向かっていってしまっているので、たまに私が止めに入ったりしてるんですが、とにかく優の耳が気になって仕方ないみたいですね。


――2匹は一緒に飼い始めたころから仲良し?

ブルブルちゃんをお家に迎えた当初は優と部屋は別にしていました。同じ部屋にしてからも初めはブルちゃんから優に近寄ろうとしなかったですね。
優は麻痺で体が動かせないのでブルちゃんには特に関心を持たず、ブルちゃんは優を遠巻きに見ていて、極々たまに近くへ降り立って慌てて私の元へ帰ってくる…肝試しみたいな感じでした。

変化があったのは秋頃からで、ある時ブルちゃんを肩に乗せて優のオムツを替えたことがあって、その時に多分ブルちゃんが優に寄っても大丈夫と確信したみたいです。あっという間に動画のように優にガンガン接するようになりました。

正面カメラからの「耳カジカジ」

温厚な性格だという優くんに対して、陽気なタイプだというブルブルくん。
とにかく優くんと遊びたいブルブルくんは、今年の秋ごろからこの“耳プルプル”をはじめたそう。

実は、優くんは以前にもセキセイインコの女の子と一緒に暮らしていたことがあり、優くんがAKIさんに近づくと、“飼い主さんラブ”だったインコに「ものすごく怒られていた」そうだ。

寝ている優くんのお鼻をちょんちょん

――優くんの動じなさは、鳥と一緒に暮らすことに慣れているから?

鳥の方が上位で、その時のことを覚えてるのかは分かりませんが、優は鳥という存在に「何かしよう」って感じが一切ないです。ブルちゃんも「あ、なんか飼い主が連れてきたな」くらいというか。ブルちゃんにたまにしつこくされても、優は絶対吠えたり怒ったりはしないので、過去に先代の子に受けた教育が生きてるのかなと都合よく解釈してます。

やっぱり耳が気になるブルブルくん

仲良しコンビ ワンちゃんの入院中は「首を傾げて…」

インコとの生活に慣れている優くんと、明るいブルブルくん。

ふかふかの耳で遊ばれている優くんは、13歳の夏頃から後肢麻痺になり、現在は全身麻痺の状態。
優くんが麻痺の緩和のためのiPS細胞治療を受けに半日入院した時は「優を病院に預けて私だけ帰ってきたことにビックリしたみたい」だったそうで、優くんのいない部屋で放鳥した時も「『犬は?』と言わんばかりに、優が普段寝ているマットレス周りを何度も覗いて首を傾げていた」という。

優くんのいないベッドを見て首をかしげるブルブルくん

AKIさんのお気に入りだという写真が、こちらの一枚。

入院から帰宅した優くんにブルブルくんが毛繕いをしてるところで「ブルちゃんの好きが溢れてるなと。優は相変わらず無反応なんですけど(笑)アフリカのカバとウシツツキではないですが、ふたりの関係性もそんな感じなのかなと思ってます」と話してくれた。

「おかえり〜」

――2匹のやりとりには大きな反響がありましたが…

率直に言うと「いいね」が1000件を超えたのが初めての経験なので、本当に驚きました。
Twitterの動物アカウントは、優は老いていく優の日々の記録や情報収集(と、可愛いコーギー写真をたくさん見たかった)のため、ブルちゃんはロリキートという希少種の飼育情報収集(やはり可愛い鳥写真を見たかった)と元飼い主さんとの交流目的を主として始めたので、自分のツイートが話題になるとは思ってませんでした。

異種間の交流は必ずしも上手くいくとは限らないため、優とブルちゃんはレアケースなのだとは思いますが、動画を通してシニア犬の魅力、ロリキートの魅力が少しでも広まれば嬉しく思います。誰かの記憶に優とブルちゃんが残るとしたら飼い主冥利に尽きます。

そしてふたりとも里子で引き取られた子ですが、出自に関係なくとても可愛くて幸せをくれるかけがえのない存在です。これから動物と暮らそうと思ってる方が里子や保護動物も視野に入れて検討してくれたら嬉しいなと思います。


ワンちゃんのお耳をインコがプルプル、かじかじ…
そんな日常のほほえましい光景の中には、長い時間を一緒に過ごしてきた飼い主さんの愛情と、その愛情に包まれて育った2匹の確かな友情が見えた。