立憲民主党の枝野幸男代表が12日、衆院選での議席減の責任を取って辞任し、後任を決める代表選は、30日に投開票が行われることになった。代表選の出馬を検討している4人に対し、代表選の争点となる共産党との共闘について聞いた。
代表選には、現在、泉健太政調会長(47)、大串博志役員室長(56)、小川淳也元総務政務官(50)、西村智奈美元厚労副大臣(54)らが出馬を検討している。4人は12日、それぞれ取材に応じたが、現時点で出馬を明言した議員はいなかった。
10月の衆院選で、立憲民主党は、共産党などと野党共闘し、多くの小選挙区で候補者を一本化したが、議席を減らし、枝野氏の代表辞任につながった。共産党との共闘は、代表選の争点の1つとなる見通しだ。
泉健太氏は、「1対1の構図を作るために最大限の努力を図ってきた。一方、立憲民主党が本来獲得するべき支持層から支持を得られたのか。そこの伸びが足りなかった」とした上で、「自己反省として党のこれからのあり方を考えていく」と述べた。

大串博志氏は、「1対1の構図を作っていくという意味において必要だった。ただ、一番身近で支援してくれるはずの連合などの理解は、どうだったか。検証しなければならない」と述べた。

小川淳也氏は、「非常にセンシティブな課題だ。正式に立場を表明することになれば、その後、きちんとお答えしたい」と述べるにとどめた。

西村智奈美氏も、「現執行部でまだ総括されていない。立候補することになったら、その時に話したい」と述べた。

代表選では、共産党との共闘について、候補者がどのような見解を示すか注目される。
