タブレット端末で描かれた、「クモ」をモチーフにしたデジタルアート作品。

オークションで140万円相当(9月24日当時)の高値で取引されている。

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その作者というのが…

NFTアーティスト・Zombie Zoo Keeperさん(8歳):
うれしいです

アーティスト・草野絵美さん(母親):
なんかびっくりしたよね

なんと8歳の男の子!

ほかにも「ヒョウ」や「ゾウ」といった作品も制作していて、80万円相当や160万円相当で取引されているという。

高値で取引されるようになったきっかけは、世界的に有名なDJによる作品の購入。

それを機に、たちまち人気に火がついたというが、価値を高めたもう1つの理由が“NFTというオリジナル作品だという証明”だ。

デジタルアートの証明書“NFT”とは?

慶応大学経済学部 坂井豊貴教授:
NFTの証明書は特定の画像に完全にひも付いています。偽物の画像ではないかということが一発で分かる。物理的な世界では当たり前のようにできていたことが、デジタルの世界でもできるようになった。

NFTとは、「代わりが効かない印」といった意味があり、複数ある取引所に作品を出品すると、世界に1つしかない共通の番号のようなものが付与される。

これにより本来、複製が容易で、オリジナルを見分けるのが至難の業のデジタルデータでも、コピーとの区別が可能になる。

今後のデジタルアートには必須の証明書?

「いま、ツイッターを設定しているところだ(just setting up my twttr)」

このツイッターの共同創業者、ジャック・ドーシー氏が、世界で初めてツイートした、わずか5単語も「NFT」の付与で実に3億円もの高値がついた。

こうした「NFT」の仕組みを活用している、デジタルアーティストのせきぐちあいみさんは…

VR/NFTアーティスト・せきぐち あいみさん:
約1300万円で落札いただきました。いや信じられなかったです。(デジタルアートは)コピーもできるし、簡単に送れるし、価格とか価値がつくものではなかったので、まさかこんなに早く(価値が付く日が)くるとは…

NFTの今後の役割について、専門家は…

慶応大学経済学部・坂井豊貴教授:
おそらくこれからNFTでないデジタルアートというのは、成立しないのではないのかなと。世界どこからでもアクセスできるので、自分で出品してみるといいですね。

(「めざましテレビ」9月27日放送分より)