例年、9月から年末にかけて、財務省の廊下は混み合う。各省庁の担当者が、自分たちの予算要求を認めてもらうために説明に来るからだ。

1967年、“大蔵省”時代の混み合う廊下(時事)
この記事の画像(5枚)
1984年、官僚が行列を作る財務省の廊下(時事)

それが今年は一変、廊下にはほとんど人の姿がなく、閑散としている。順番待ち用に置かれている椅子も全く使われていない。

2021年、閑散とした財務省の廊下

実は、財務省は今年から業務の効率化とコロナ対策でまずは予算の聞き取りを、オンライン中心で進めることにした。

予算を担当する主計局は、9月を「強化月間」と定めている。

財務省でのオンラインヒアリングの様子

財務省幹部によると、オンラインになったことで、現在のところは特に支障はないそうだ。

「毎年、各省庁から十数人来るのは当たり前で、挨拶から始まり、かなり時間をとられていた。
それがオンラインで自宅からも予算のヒアリングができるのは便利な時代になった」

一方で、対面ならではのメリットも大事にしていきたいという。

「質の高い予算編成のためには、よく議論をしなくてはならない。
踏み込んだもの、ピンポイントな話だと対面がいい。最後の詰めはやはり対面になるかと」

財務省幹部は、決して強制するのではなく、柔軟な選択肢として、来年以降もオンラインで予算に関するやりとりができるようにしたいと話した。

(フジテレビ経済部 財務省担当 井出光)

【関連記事はこちら】
イタリアでも飛び出した“麻生節” 100年ぶりの歴史的変化で日本の税収は上がる