入院前の一時的な待機場所となる「酸素ステーション」

新型コロナウイルスに感染して、自宅療養もしくは宿泊療養中に症状が悪化し入院したいとなった場合、通常であれば医療機関に入院となる。

だが、感染者が急増している今、入院先がすぐに見つからないことも少なくない。その際、入院前の一時的な待機場所として使われるのが、9月6日に開設された「愛知入院待機ステーション」だ。

酸素の投与などをするため「酸素ステーション」とも呼ばれ、病床が見つかれば医療機関に入院となる。

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場所は名古屋市港区の愛知県武道館、1階のなぎなた道場。間仕切りされた20床が設置されている。

中には酸素濃縮器や心電図・血圧などを映すモニターなどがあり、ベッドのシーツや毛布は交換しやすいよう、使い捨てとなっている。

ここでは医師と看護師が酸素投与、炎症を抑えるステロイドの投薬など、応急的な処置がされる。

すぐに誰でも使えるわけではなく、消防機関や保健所からの連絡を受けて、県の調整本部が病床のひっ迫状況に応じ入所を調整。1日〜2日の利用を想定し、重症化、亡くなる人を減らすことを目的としている。

守る命を少しでも増やす、大切な待機施設となることが期待される。

(東海テレビ)

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