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コロナ禍の妊娠「心配の方が大きい」…感染した妊婦の“受け入れ先ない”を防ぐ広島県の体制
感染拡大… 新型コロナウイルス

コロナ禍の妊娠「心配の方が大きい」…感染した妊婦の“受け入れ先ない”を防ぐ広島県の体制

テレビ新広島
テレビ新広島
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新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、先週 病床のひっ迫から千葉県で新生児が亡くなる痛ましいニュースがあった。
こうした事態を受け、政府は25日 各都道府県へ病床確保の際、妊婦に対しての特別な配慮を要請した。
そうした中、2020年から体制を整えていたという広島県の現状を取材した。

自宅療養中に出産、新生児が死亡したニュースに不安の声

この日、定期健診を受けにきた妊娠3カ月の女性。

妊娠3カ月の女性:
やっぱり今、テレビで切迫早産で赤ちゃんが亡くなった方がいるので、いざ(新型コロナに)なったときはどうなんだろうって、心配の方が大きいですね

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一方、出産したばかりのお母さんは…

出産したばかりの女性:
あのニュースはすごく悲しかったですよね。なんか人ごとじゃなかったですよね、自分だったらどうしようって、すごく思いました。心が痛くなっちゃうぐらい…

8月17日、千葉県の保健所へあった1本の電話。
新型コロナウイルスに感染し、自宅療養中の妊娠8カ月の女性に早産の兆候があるというものだった。

保健所は、医療機関へ受け入れを依頼したがかなわず、女性はその後、自宅で出産。
救急隊が到着した時には、赤ちゃんは心配停止状態で死亡した。

妊娠36週以降で陽性判明なら3つの病院へ

こうした事態に不安を抱えている妊婦も多いと思われるが、広島県は県立広島病院を中心に、早くから体制を整えている。

2020年3月、新型コロナウイルスの感染拡大が始まったころ、県立広島病院は妊婦の受け入れ病院に指定され、専用の手術室など受け入れ体制を整えた。

役割を担ってきた三好医師は…

県立広島病院成育医療センター・三好博史センター長:
年末に(新型コロナ患者が)非常に増えまして、県病院だけでは対応が難しいというのが分かってきましたので。各地域のいろいろな施設で受け入れていただくようになりましたので、かなりキャパシティーは増えました。現時点の患者さんの数とか、受け入れ施設の数から言うと、まだもうちょっと余裕があるかなとは思っています

妊婦がPCR検査で陽性と判明すれば、保健所がトリアージし、呼吸器症状や発熱、妊娠週数や出血・胎動の様子などから、入院管理か自宅療養かを判断する。

妊娠36週以降は、分娩(ぶんべん)受け入れ可能施設として、県立広島病院など3つの病院へ、妊娠36週未満は、中等症以上、もしくは軽症・無症状でも、陣痛などの生まれる症状があれば、協力病院の7施設が受け入れる。

受け入れ先がない状態は防げている

県立広島病院成育医療センター・三好博史センター長:
現時点では、受け入れ先がないという状況にはなっていないと思います

感染拡大以降、2021年6月末までに県内53人の妊婦が感染し、24人が入院した。病院へ運ばれると、コロナ専用経路を通りコロナ専用病棟へ。
ほとんどが10日間の入院安静管理後に無事退院した。

コロナ専用の手術室で2人が出産した

一方、2人がコロナ専用の手術室で帝王切開し、出産。産後はすぐに新生児を移動させて、子どもへの感染を防ぐという。

子どもへの感染を防ぐ体制も

8月中旬以降、デルタ株の感染が拡大し、今は一日に2~3人のペースで新たな妊婦の感染が確認されている。
県はさらに協力病院を増やすべく要請を行い、より万全な体制を整えようとしている。

妊娠へのリスクは? 妊婦のワクチン接種は?

一方、妊婦が感染した場合、妊娠へのリスクはあるのか?

県立広島病院成育医療センター・三好博史センター長:
日本産婦人科学会の見解では、まず妊婦が感染したからと言って、胎児が感染して何かが起こったりということは、まずないだろうと考えています。それから妊婦が特別かかりやすいということもないと言われています

妊婦が感染した場合のリスクは…

県立広島病院成育医療センター・三好博史センター長:
大きな産科の症状なんですが、現時点で全国調査で分かっているのは、早産が増える。あと言われるのは、妊娠後期ではコロナの感染が重症化しやすいというのは全国的に言われていますので、早めに診断をつけるのが大事かなと思っています

感染が疑われたら、まずかかりつけ医に電話などで相談し、必要であれば早めの入院措置へ。

一方で、感染しないために大切なことは?

県立広島病院成育医療センター・三好博史センター長:
人と接触をしないというのが一番だと思う。マスクしたり、手洗いから始めまして、人ごみのところにあまり出ないと。
あとはご家族ですね。全国のデータですが、最近、妊婦さんがかかられた経緯は、ほとんどがご家族からなので(約8割が家族感染)、ご家族もうつらないように気を付けるということが大事だろうと思います

さまざまな意見があった妊婦のワクチン接種については、8月14日 方向性が示された。

ワクチンが広まり感染者が出ないことが大事

県立広島病院成育医療センター・三好博史センター長:
産婦人科学会がきちんと指針を出してくれましたので、今、週数も関係なく、出産後の授乳中でも積極的に受けてくださいというスタンスになっています。できるだけ早くワクチンが広まって、感染者が出ないというのがいいんじゃないかなと思います

ただでさえ不安な妊娠生活。妊婦さんが、安心して出産できる環境が早く戻ることを祈るばかりだ。

(テレビ新広島)

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