サンマの水揚げ量は過去10年間で2番目

香ばしい焼き色が食欲をそそる「秋の味覚・サンマ」。

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岩手・大船渡市では大漁旗をかかげた船が帰ってきた。今シーズン初の水揚げは約45トン、過去10年間で2番目の水揚げ量となった。

大船渡の水産会社 すがの水産・菅野章太さん:
もうびっくりしましたね。2021年はすごく鮮度の状態も良くて

サンマの大漁について、東京都内の焼き魚専門店「焼魚食堂魚角 学芸大学店」は…

焼魚食堂魚角 学芸大学店・店長:
期待と不安な部分はまだあるんですけど、若干ホッとはしている

しかし、専門家によると…

海洋ジャーナリスト・永田雅一氏:
サンマの群れを探すのに大変苦労したというんですね。昔と比べると本当に少ない。価格はそんなに下がらない

2021年は2020年よりは安くなるとしつつ、1匹250円以上になると予想。

梨の価格が高騰…原因の「蜜症」とは?

値動きが心配な「秋の味覚」は他にもあるという。

スーパー・アキダイ・秋葉弘道代表:
過去に類を見ないほど価格が高いイメージ。普段3個で680円から780円くらい。ここまで梨が高いことはない

例年より価格が高くなっているのが梨、その要因について生産量・日本一の千葉県にある農家に話を聞くと…

吉橋梨園・吉橋大尊さん:
ここが蜜症の部分になります。一気に雨が降っちゃうと若干透き通って、味も悪くなるし、品質的にはもう発送とか売り物にはならない

「蜜症」とは果肉の一部が透きとおり、シャキシャキ感が失われる症状で、1割ほどが売り物にならないという。

ブドウも長雨で水を吸いすぎて実割れ

雨の影響は、もう1つの秋の果物にも出ている。
「夜パフェ専門店 モモブクロ」では、先週からブドウのパフェ「葡萄貴婦人」(1800円)を提供している。

夜パフェ専門店 モモブクロ・清水亘太店長:
安定してフルーツがとれて、商品が提供できたらなと思っています

しかし、山梨県のブドウ農園「まるいわぶどう園」では実が変色したものや、割れてしまうものなど、4割近くが商品にならないという。

まるいわぶどう園:岩下瑞樹さん:
長い間、雨が降っていたので、水を吸いすぎて実が割れてしまうブドウがかなり多くて

気になる価格について、専門家は…

農業ジャーナリスト・松平尚也氏:
山梨のブドウは全国の生産量の1/4を占めるので、価格にも影響してくると考えられます

ジャガイモも暑さの影響で不作

また、これから旬を迎える北海道産のジャガイモも厳しい暑さの影響で不作になっている。

そのため、1キロあたりの卸売価格は2020年の126円から191円と5割もアップ。

お買い得な秋の味覚は栗とキャベツ・レタス

この秋、お買い得となりそうな「秋の味覚」とは?

農業ジャーナリスト・松平尚也氏:
雨の多い年は栗がよく実る。2021年は、実付きの出来のいい良い栗が収穫できると思います

またキャベツやレタスの産地の群馬県は大雨の影響をあまり受けておらず、価格は安定しているという。

(「めざましテレビ」8月30日放送分より)