菅内閣「支持しない」6割超
FNNがこの週末に行った世論調査で、菅内閣の支持率は先月から7ポイント近く下落し、32.1%。一方で「支持しない」と答えた人は61.3%と、6割を超えた。
調査で、菅内閣を
▲「支持する」と答えた人は、32.1%
▲「支持しない」と答えた人は、61.3%
政府の新型コロナウイルス対策を
▲評価する人は、22.7%
▲評価しない人は、70.4%
緊急事態宣言が13都府県に、まん延防止等重点措置が16道県に拡大されたことについて
▲効果があると思う人は、「非常に」と「ある程度」をあわせて、28.4%
▲効果がないと思う人は、「まったく」と「あまり」をあわせて、70.4%
緊急事態宣言を全国に拡大した方が
▲「よい」と思う人は、61.0%
▲「よい」と思わない人は、36.0%
いわゆる「ロックダウン」=都市封鎖をできるようにする法律の整備について、
▲必要だと思う人は、73.6%
▲必要ないと思う人は、22.3%
ワクチン接種の評価は?
政府によるワクチン接種が
▲「順調に進んでいる」と思う人は、29.3%
▲「順調に進んでいない」と思う人は、67.5%
ワクチン接種がこのまま進めば感染が収束すると
▲思う人は、29.4%、
▲思わない人は、64.6%

菅首相いつまで?
また、「菅首相に、どれぐらい総理を続けてほしいか」と聞いたところ、
▲「すぐに交代してほしい」が、19.9%、
▲「9月末までに行われる自民党の総裁選挙まで」が、48.2%、
▲「総裁選後、しばらくの間」が、20.9%、
▲「できるだけ長く続けてほしい」が、7.0%
だった。
「すぐに交代」と「自民党総裁選まで」をあわせると、7割近い人が9月末までの菅首相の交代を望んでいる結果となった。

こうした背景には、新型コロナウイルス対策への不満もあるとみられる。自民党を支持する人を見ても、半数以上の人が政府のコロナ対策を評価していない。(評価する38.7% 評価しない53.4%)
自民支持層からも厳しい視線を向けられ、自民党内には、「衆議院選挙は、大逆風下での戦いとなる」との危機感が広がっている。
「次の首相にふさわしい」のは?
こうした中で注目されるのが、事実上の首相を選ぶ自民党の総裁選挙だ。
世論調査で「次の首相に誰がふさわしいと思うか」を聞くと、河野太郎規制改革担当相(17.9%)、石破茂元幹事長(15.5%)、小泉進次郎環境相(11.4%)、安倍晋三前首相(8.6%)の順に、答えた人が多かった。この4人は、総裁選出馬に慎重か否定的な姿勢を示している。
一方、党内で出馬を期待する声が出ている岸田文雄元外相(3.5%)や、出馬を模索している高市早苗前総務相(1.5%)、下村博文政調会長(0.2%)は伸び悩んでいる。
今回2.5%だった菅首相は、先月の調査では9.1%で、河野氏、石破氏に次ぐ3番手だっただけに、急落ぶりが目立っている。

【FNN世論調査 2021年8月】
2021年8月21日(土)~22日(日)実施
RDD(固定・携帯電話)
全国の18歳以上の1196人