アメリカバクは水浴びでリラックス

梅雨が明けて、いよいよ夏本番。愛媛県の動物園では、動物たちもあの手この手で厳しい暑さを乗り切っている。

鈴木瑠梨アナウンサー:
日差しが照り付けています。手元の温度計では35℃を超えています。動物たちはどのように暑さ対策をしているのでしょうか?

夏真っ盛りの愛媛県立とべ動物園で。動物たちが快適に過ごせるような、ある仕掛けがあった。

県立とべ動物園(愛媛・砥部町)
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鈴木瑠梨アナウンサー:
青いホースがつながっているもの、あれは何でしょうか?

とべ動物園  大政宗成キーパー:
散水用のスプリンクラーですね

スプリンクラーで水浴びを楽しむのは、アメリカバク。南米の熱帯雨林や湿地などに生息している。

とべ動物園  大政宗成キーパー:
もともと住んでいる場所が湿地帯、ぬかるんでいるので、そういった土の状態を作ろうという意味もあります

スプリンクラーは、暑さ対策に加え動物たちに生息地域に似た環境で過ごしてもらおうと、夏の時季限定で導入している。

とべ動物園  大政宗成キーパー:
オスは気持ちよくなると座って、横になっちゃったりします

水浴び中にごろりと横になるオスの「ムーン」。リラックスしすぎたようだ。

水浴び中に横になるアメリカバクの「ムーン」

のんびり水浴びを楽しむ姿に癒やされる。

涼し気な「夏毛」に衣替えしたフタコブラクダ

続いて、フタコブラクダ。夏の訪れとともに衣替えした。

鈴木瑠梨アナウンサー:
持ってきていただいたこちらは何でしょうか?

とべ動物園  竹箇平昭信キーパー:
フタコブラクダの冬毛です

毛布のような冬毛

夏を前に抜けた、まるで毛布のような「冬毛」。フタコブラクダは換毛が終わり、涼し気な「夏毛」に生え変わった。

鈴木瑠梨アナウンサー:
表面はちょっと堅めで、やっぱり暖かいですね

オスの「ブライアン」とメスの「ウラン」の冬毛を比べてみると、色や質感、長さがまるで違う。

これは、同じフタコブラクダでも、遺伝や生まれ育った環境によって個体差が生じるためだという。

ここで竹箇平キーパーから、換毛についての豆知識をご紹介。

とべ動物園  竹箇平昭信キーパー:
夏になるとゴビ砂漠は40℃くらい。日本より高くて、冬にはマイナス30℃くらいで下がる。極端なんです

フタコブラクダが生息するのは、アジアの山岳地帯にあるゴビ砂漠で、夏と冬の気温差がとても激しい地域。

とべ動物園  竹箇平昭信キーパー:
寒暖差が激しい場所に住んでるからこそ、換毛の機能がついている。すでに、冬毛が落ちた時に短い毛が生えている。それが今度は、冬に向けて伸びていく。伸びきったのが冬毛

ホワイトタイガーは氷の冷たさに思わず…?

一方、トラの運動場「タイガーヒル」。トラたちにプレゼントされたのは、冷たい氷のかたまりだった。

とべ動物園  山崎洋介キーパー:
2020年から徐々にやっているんですけど、いまいち反応が薄い…

とべ動物園飼育担当・山崎洋介キーパー

トラたちに氷で遊んでもらって、少しでも暑さを和らげてもらおうというわけなのだが…

プレゼントの氷に気付いていないのか、ホワイトタイガーの「ソソノ」は近づくことすらしない。

ホワイトタイガーの「ソソノ」

山﨑キーパーは、いったんソソノを室内へ戻し、氷の位置を変えて再挑戦。すると…

鈴木瑠梨アナウンサー:
今、ソソノちゃんが動き始めました。氷の方に近づいています

鈴木瑠梨アナウンサー:
氷を…冷たそうになめています! 冷たいという表情ですね

氷の冷たさにびっくりした様子のソソノは、思わずひっくり返っていた。

とべ動物園  山崎洋介キーパー:
ソソノの場合は、抱きついてくれたり、ペロペロしてくれたら良いんですけど。1回抱きついてみたら涼しさが分かると思いますので、それを目指して挑戦していきたいと思います

暑さを乗り切るアイデアと動物たちの能力。夏ならではの姿を見せてくれた。

(テレビ愛媛)