“空飛ぶクルマ”が2030年の日本の空へ…
年度内に工程表を作成することが明らかになった。

今年度中に実用化に向けて工程表を作成

いわゆる空飛ぶクルマの実用化に向け、政府は新たな工程表を今年度内に作成する。

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工程表では、2030年代には無人運転を実現するなど、より具体的な開発目標が明記される見込みだ。
政府は、機体の安全基準や操縦者の資格などルール整備を急ぐ方針だ。

榎並大二郎アナウンサー:
気になる「空飛ぶ車」ですが、どういうものなのか説明します。
国土交通省によると、明確な定義はないそうですが、「電動」「自動操縦」「垂直離着陸」、これが一つのイメージだということです

加藤綾子キャスター:
イラストのような感じのクルマですか?

榎並大二郎アナウンサー:
未知の感じがカッコイイですね。
実際に、今開発されてる空飛ぶクルマはどういうものなのか。2020年8月に、日本で初めて有人飛行に成功した空飛ぶクルマの映像です。

人を乗せて確かに飛んでいます。今は高さ数メートルぐらいの移動ですけれど、機体にはハンドルが付いていなくて、目的地まで自動で飛んでいくというわけです。

イメージ映像ですが、将来的には高度500メートル、速度は時速60キロで飛行できるようになるということです

加藤綾子キャスター:
これだけたくさん連なって!

榎並大二郎アナウンサー:
未来の世界ですよね。
現在は、この機体を開発したメーカーは2人乗り用の機体を開発中だということです。
その開発中の機体は、より快適に乗れるように屋根や窓もつけるということで、どんな未来になるのかワクワクします

加藤綾子キャスター:
上を見上げることも多くなりそうですよね。「あっお母さん!」ってなるんですね

榎並大二郎アナウンサー:
道路がないからどうするのでしょうか

加藤綾子キャスター:
道路などの整備も気になりますよね

大阪・関西万博での旅客輸送実現を目指す

榎並大二郎アナウンサー:
この空飛ぶクルマ、政府も実用化に向けた工程を今年度中に見直して、より具体化されということです。
内容ですが、まず2023年頃には離島地域で荷物の輸送に使われたり、また観光地の遊覧飛行などができるようにする。
2025年頃には、山間部ー都市部の荷物の輸送、それから旅客輸送と、より交通に馴染んで現実的になってきます。
そして2030年代頃に、自動・無人飛行、自家用の空飛ぶクルマが飛び立つということです

加藤綾子キャスター:
2030年ってすぐ先のようにも見えますね

榎並大二郎アナウンサー:
政府はこの2025年の旅客輸送に関して、「この年に開催される大阪・関西万博で関西空港から万博会場まで2人乗りから5人乗りの機体を就航させることを目指す」といっています

加藤綾子キャスター:
ちょっとドキドキしますが、未来がどんな形になるのか期待ですね

榎並大二郎アナウンサー:
政府は工程表に基づいて、機体の安全基準、操縦者の資格、飛行区域・高度などといったルール作りも急ぐとしています

(「イット!」6月30日放送より)