日本では年間約147万トンの衣類・繊維くずが廃棄されている。

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「石油から原料を作って服ができるけれど、使い終わったらほとんど燃やす。もったいないし、地球環境にもよくない。『服から服のリサイクル』の技術がないといけない。どうにかしないといけない」

こう語る日本環境設計株式会社、取締役会長の岩元美智彦さんは長年、繊維業界に携わってきた。

そして、岩元さんは2007年に技術者と共に衣服のリサイクル会社、日本環境設計株式会社を設立。

小売店で不要になった衣服などを回収して、その後独自開発した科学技術でポリエステル繊維を分解し、再生ポリエステル/再生PET樹脂に変えていく。

たった200グラムの再生ポリエステルで一枚のTシャツを作ることができるという。

再生ポリエステルなどを糸や生地にして、アパレル企業に卸したり、新品同様の品質を持つオリジナルの新しい服によみがえらせていく。

洋服の回収を行う東京シャツ株式会社の担当者は「今まで廃棄されていたものが、新しい形に生まれ変わるということは、すごく未来の広がることだと思います」と話す。

「服から服」の循環が当たり前の世の中になるよう願う岩元さんは「なるべく地上資源でぐるぐると回していくことによって、石油などの地下資源を巡る争いを少しでもなくしたい。品質表示を見ると『再生品が入ってるね』と当たり前にしたい」と語った。

日本環境設計
https://www.jeplan.co.jp/

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